親父的世界工場 Daddy's World Factory

　　　　
　　　あれは、1年前の4月。
　　　わたくしは一本の電話で呼び出された。

　　　呼び出した相手から聞かされたのは、
　　　この世に、人を不愉快にする生物が存在している事実であった。
　　　その者は、人の姿をして社会に溶け込んでいるつもりになっているそうで、
　　　社会に厄介をかけまくり、しかも許されていると思っている厄介者である。

　　　そこで、結成されたのが、秘密組織 厄介者撲滅班。
　　　彼らは、何名で組織されているかも明かされておらず、普段はそれぞれが
　　　職に付きながら極秘で任務についている。

　　　そして、
　　　彼らの追っている人を不愉快にする生物のコードネームは
　　　




　　　わたくしは、厄介者撲滅班 Eradication team Yakkaida 通称E.T.Y.から協力要請され、
　　　ヤッカイダーを誘い込みFM877の番組を持たせてもらうと言ういわゆるおとり捜査のおとり役を4月からしている。
　　　この10ケ月の間で、ヤッカイダーの左手人差し指にしている指輪に見せかけた輪っかに
　　　何かヒミツのカギがあることも分かって来ている。

　　　しかし、ヤッカイダーの振る舞いは相も変わらずにいた。
　　　
　　　『もう一体のヤッカイダーを完成させた?!』とのビックリ発言を受け、
　　　パニックっているわたくしの目の前に現れた、E.T.Y.最高司令官と呼ばれる人物!!

　　 その人物は、
　　　『後は、わたしから説明しようではないかっ!!』と口火を切り話始めた。

　　　『わたしは、E.T.Y.を預かっている最高司令官の「グチッパ」ですっ。』
　
　　　
No.478 [不愉怪人ヤッカイダー]① (C) BoB Project 2012

　　　それは、日頃はFM局の局長をしている局長の本当の姿であった・・・
　　　
　　　『ヤッカイダー細菌を研究していくうちに、とんでもない事実をつかんだのです。
　　　ヤッカイダーとは、細菌が人体に侵入し作り上げた、列記とした人物だったのです。グチッパです。』
　　　『えーっ!! しかし、なんで語尾にいちいち名前言うんョ?!』

　　　『しかも、
　　　その細菌、いやヤッカイダー細胞は、あの左手人さし指にさされている指輪に見せかけた輪っかから
　　　人体に侵入しているんです。グチッパです。』

　　　『そして、その指輪に見せかけた輪っかは、ヤッカイダー自身でないと取れないと言う、
　　　これまた、厄介な代物なのです。
　　　そこで、我がE.T.Y.は全勢力をもって、もう一体のヤッカイダーを作り上げ
　　　その指輪をヤッカイダー自身からもう一体のヤッカイダーに取り上げさせようと考えたのです。グチッパです。』　

　　　『そこで、元々ヤッカイダーの素質を持った局のフリーアナウンサーに依頼し、
　　　もう一体のヤッカイダーになってもらったって訳だぜっ。』と
　　　側に居た"ダンディー"男・竜司は付足した。

　　　『そして、出来上がったもう一体のヤッカイダーのコードネームは、
　　　「ヤッカイダー01(ゼロワン)」!! グチッパです。』

　　　　
No.478 [不愉怪人ヤッカイダー]② (C) BoB Project 2012

　　　わたくしは、思わず生ツバを飲んだ・・・
　　　「ほいで、二体の接触はよかったのか。もう、指輪取り上げﾐｯｼｮﾝが進んでたんや。」なんて思っていると、

　　　男・竜司が続けた。
　　　『二体の接触までは、想定内だったんだぜ。しかし、思いもよらない事態が発生したんだぜっ。
　　　ヤッカイダー01の制御が効きにくくなってきたんだぜっ!!』　

　　　『二体は数回の接触している間に、どうやら、融合しより強力なヤッカイダー、
　　　「グレート・ヤッカイダー」になる用にヤッカイダーにﾏｲﾝﾄﾞｺﾝﾄﾛｰﾙされ始めたんだぜっ!!』

　　　
No.478 [不愉怪人ヤッカイダー]③ (C) BoB Project 2012

　　　『やっぱり、アカンやんっ!! はよ手打たんとっ!』と焦るわたくしを横目に、

　　　グチッパ最高司令官は、
　　　『ヤッカイダー01の制御が効くのは、もって来週一杯っ。
　　　来週、二体が融合を試みるとの情報が有るんです。
　　　そこで、
　　　来週のこの日が、最初で最後のチャンスです。
　　　E.T.Y.全勢力をもって、ヤッカイダーを撲滅するんです。グチッパですっ!!』
　　　と意気込んだのだ。

　　　
No.478 [不愉怪人ヤッカイダー]④ (C) BoB Project 2012

　　　来週、、
　　　ヤッカイダー二体が融合を試みる為、指輪に見せかけた輪っかを抜いたその瞬間、
　　　その時に一気に勝負をかける!!
　　　まさに、その一瞬だけが残されたチャンスなのだ・・・
　　　　　　
　　　　このミッションはついに最終局面を迎えるのである。。。


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　この作品はフィクションです。登場する個人・団体・施設名等は架空のものであり、あくまで創作に過ぎません。
　しかし、
　これをただの作り話と受け取るか、不愉怪人の仕業と捉えるかは貴方に委ねます。　　

制作/著作 2012 (C)BoB Project



　そして、
　次回、ついに最終回。
　オールスター総出演でお送りする豪華版!!

　『グレート・ヤッカイダー』の誕生を阻止し、
　ヤッカイダーを撲滅出来るのか?

　超・ご期待下さい。

　イラスト制作上、最終回のアップは出来次第とさせて頂きます。ご了承ください。