2010年11月08日
作品179 実録!! ~首領(ドン)去勢の事実~

実録シリーズ第二弾!!
首領(ドン)去勢の事実 FINAL
「 去勢の事実 」
そんなこんなで、
間もなく春が来ようとしていたある日、
ネットで注文していた犬舎が届いた。
すごい量の材料が、狭い我が家の駐車スペースを埋め尽くした

この犬舎は、基礎から工事して貰わないといけない為、
業者に工事をお願いし、ついでに犬舎の組み立ても頼み込んだ

でっ!
頼んだ業者は、なんと、
隣の作業に来ていた時に、ドンちゃんの脱獄を目撃し身柄を確保してくれた
おっさんだった


No.179-① 首領・実録Ⅱ-FINAL BoB Project 2010
何の因果か

作業するおっさんを見るドンちゃんの目は、
「このクソおやじ、又ろくでも無いもん作ってやがるナ

言っているかの様だった

犬舎は屋根付きで、これは
キャサリンがネットで調べに調べ抜いた商品を
更に
四方を格子へと変えて貰う特別注文品である

言わば、キャサリンの秘密最終兵器であったのだ

そして、キャサリンは史上最終計画をぶち上げた

この秘密最終兵器である犬舎が完成するまでの約2週間で、
ドンちゃんも、去勢手術し
今の生活を打破するために、勝負をかけようと言うのだ

去勢手術・・・ わたくしもオス。基本、玉抜きはイヤだっ

前々から、キャサリンは
「大型犬のオスは早い段階で手術しといた方がいい。大きい病気になりにくいらしいヨ。」と
言っていた。
それに
いつも、末席の地位にあるプリンスは
ドンちゃんに襲われていた


No.179-② 首領・実録Ⅱ-FINAL BoB Project 2010
その光景を見たキャサリンに、
「まだ、身内だからええけど、
これがよその人に迷惑かけたらどうすんのョ!!」って、怒られていた


玉抜きドンちゃん....
いつも、ふてぶてしい姿のドンちゃんが、
ヒ弱な姿で、肩身の狭い思いをすることになるのでは・・・
想像すらしたくなかった

手は妬いているものの、今のドンちゃんのイメージを拭えなかった・・
No.179-③ 首領・実録Ⅱ-FINAL BoB Project 2010

しかし、キャサリンの史上最終計画完了後は
マーキングすることも無く
他のオス犬と喧嘩もしなくなる

(そりゃそーだっ!! オスでないのだから・・・)
だから、
キャサリンの前に出ることも無く、リードも緩んだままの
快適な散歩に行けると言う訳だっ

No.179-④ 首領・実録Ⅱ-FINAL BoB Project 2010
納得を一度はしたものの、
同じオスとして心に残るものがありながら、去勢手術を受けることとなった

そんな気持ちのままで、
手術当日を迎えた・・・
小さい頃から診て貰っている、動物病院で手術もして貰うのだが、
なんと、
朝一に届けると昼過ぎには迎えに行ける程の早さだそうだ

なので、
朝一に動物病院を訪問した。
先生は、ドンちゃんを見るなり
「えらい、おきなってますナ・・・ ちょっ、コ、コ 怖いナ



No.179-⑤ 首領・実録Ⅱ-FINAL BoB Project 2010
大丈夫か? この先生! って思ったわたくしは、
次々と"今の思い"が言葉になり出てしまった

「先生、玉は取らなアカンもんなんですか?」
「いや~っ は、はい。取っといた方が穏やかになりやすいと・・・」
「俺もオスとして、やっぱり納得できませんワ。」
「ほな、やめときますか?」
「何、言うてんのよ。先生、お願いします。」
「は~っ・・・」
「先生、ほな一個だけにしてっ!!
それでも、2個いるちゅーんやったら、わたくしのを一個渡しますからっ!!」
「い、いやっ、それじゃー意味ないですから・・・。
しかし、そんなこと言われたん初めてです。ハハハっ

「アホかっ!!
先生、このアホは、ほっといて手術お願いします。」
ってやりとりもキャサリンにまとめられた


そして、
ドンちゃんは先生に連れて行かれた

ドンちゃんも変な空気が解ったのか、抵抗してなかなか進まない!!
手術室へ引きずられて行く時、姿が見えなくなってすぐ、
先生の
「痛いっ!! コラッ、あっ! イタっ。」て声が響いていた

No.179-⑥ 首領・実録Ⅱ-FINAL BoB Project 2010

「ドンちゃ~んっ」って、
わたくしは、熱い涙が溢れてきたっ

「ほな、宜しくお願いします。
お昼まで、一旦帰ろかっ。」って、また、キャサリンにまとめられ、
家路についた

No.179-⑦ 首領・実録Ⅱ-FINAL BoB Project 2010
ヤキモキしながら、昼を迎えた

動物病院にドンちゃんを迎えに行くと
先生に連れられドンちゃんが現れた


No.179-⑧ 首領・実録Ⅱ-FINAL BoB Project 2010
首に厚手のビニール製襟巻をし、麻酔開けでぼ~っとしているのか
焦点の合わない目をしていた

しかし、イライラしている。おそらく、怒っている間に寝たのだろう。
その証拠に先生はそこらに怪我をしていた

「1週間後、抜糸しますので来て下さい。」と、先生の言葉を貰い、
玉抜きドンちゃんを乗せ、再度、帰路についた

帰路の車中で、ドンちゃんは軽く襟巻を撃破!!
そして、
抜糸をやり遂げた

愛の我が家に到着するとすぐ、
ドンちゃんは、プリンスに連れられ真新しい犬舎に入った

するとっ!!

No.179-⑨ 首領・実録Ⅱ-FINAL BoB Project 2010
ドンちゃんは、股間から血を流しながら、プリンスにさかっていた

何も変わっていない姿に、ホッとするやら、情けないやら複雑な思いだった・・・
しかし、こいつには犬語で誰かが「お前、玉、もう無いゾっ!!」言うてやらんと解らんのやろう

そんでもって、
キャサリンの史上最終計画の成果は、、
この時点では解らず。。。
現在のドンちゃんは、
まだ、誰にも玉が無いことを教えられていない様子で、

No.179-⑩ 首領・実録Ⅱ-FINAL BoB Project 2010
我が家の一等地(愛の一家全員が一望出来る場所)に設置された犬舎の中で、
更に、寝ながら愛の一家が見える様、入口の片方板を外した犬小屋を置き、
ご機嫌に過している。。。 と思う。
この、犬舎では脱走も諦めているのか、
一等地が欲しかったのか、不明のままである。
唯一解ったことは、寂しがり屋の厄介者ってことだった。。。
実録!! ~首領(ドン)去勢の事実~ おわり
2010年10月31日
作品176 実録!! ~首領(ドン)去勢の事実~

実録シリーズ第二弾!!
首領(ドン)去勢の事実 第十一話
「 遊泳禁止!! 」
相変わらず、平日はキャサリンの大活躍が続き、
その間にも、わたくしとドンちゃんの冷たい戦争は繰り広げられいた

冷たい戦争も、少し落ち着き始めたころ、
キャサリンはネットで軽自動車一台分ほどの檻を購入した。
発注して届くまで、
そして組み立ても基礎からして貰わないといけなく
結構な日数がかかりそうであった

何れにせよ、この生活をもう暫く続けなければならなかった・・・
そんなある冬の休日に、
ドッグランばかりでは(しかも、かなりな迷惑もかけているし...)と、
気分を変えて犬も一緒に行ける大きな公園に愛の一家共々で出かけた

車で約1時間程で行ける公園だった。
しかし、
案の定、他にも連れて来ている犬が多く、ドンちゃんは興奮しまくりだっ!!
興奮を抑える側のストレスと、
興奮を抑えられる側のストレスとが、互いにぶつかり
一杯一杯になる頃、公園を抜け出ていた

そこは、開発中の土地だった。
しかも、休日の為、人影も無く、ドンちゃんにとっては格好のスペースだっ

人、犬のいずれもいないことを確認し、
ドンちゃんをリードごと放すことにしたっ!!
ドンちゃんは、
待ってましたと言わんばかりの勢いで走る、走るわで、一気に下り坂をかけて行った

その姿を見て、
「よかった、これでストレスもちょっとは解消されるやろう

その瞬間!!

No.176-① 首領・実録Ⅱ-11 BoB Project 2010
坂の下にある人工のドブ池に、軽々フェンスを越えて飛び込んだ!!
藻や、ぬーで一杯なドブ池に、深さも解らない初めての場所なのに、
そして、冬なのに、何のためらいもなく飛び込み、泳いでいた

「来い!!」が解らないドンちゃんに、呼びかけても聞くはずも無く、
気が済むまでの遊泳を、我々愛の一家は見守るしかなかった・・・
ひとしきりの遊泳を堪能されたドンちゃんは、ドブ池から上がって来た。
その姿は、
藻だらけ・・・

No.176-② 首領・実録Ⅱ-11 BoB Project 2010
ニクソい程のどや顔でブルッと藻を振り払った後、身柄確保っ!!
その後、公園の便所でドンちゃんを水洗いしたが、
堪らない程のオイニぃ

しかも、こ奴を乗せて車で一緒に小1時間過さなければならないと来た


No.176-③ 首領・実録Ⅱ-11 BoB Project 2010
帰りの車中では、
冬であるにも関わらず、全窓全開だった

しかも、キャサリンとプリンスはあからさまに嫌がっていた為、
やけに、わたくしのところに愛想を振りまきに来ていた

こんな時だけかえ!!
----- to be continued ------
そして、次回はいよいよFINAL!!
またまた拡大版・ロングバージョンでお送り致します。
乞うご期待!!
2010年10月23日
作品172 実録!! ~首領(ドン)去勢の事実~

実録シリーズ第二弾!!
首領(ドン)去勢の事実 第十〇話
「 女・ドンちゃん登場! 」
冷たい戦争中の平日は、キャサリンの大奮闘でしのいでいた。
では、
休日となると、愛の一家及び、ドンちゃんのストレス発散の為、
必ず全員で外出していた

とは言えども、外出先は殆ど"ドッグラン"だった。
ドンちゃんがここで疲れる程、動きまわれば大人しく寝るだろう
と安易な考えからだった。
しかし、それがまた、命取りに・・・
そこのドッグランに初めて行った時に、いろんな犬たちと交流しようと試みたが、
結果、うまくいかず、ケンカを吹っ掛けて満足してたのは
ドンちゃんだけだった

これでは、ドッグランの社交場は無理と判断され、
個人部屋にまわされた・・・ しかし、それも仕方が無い判断だった

真新しい個人部屋は、周囲を板と杭で仕切った広いスペースだった。
そこへ、案内してもらって、ドンちゃんをリードから離した
その瞬間!!

No.172-① 首領・実録Ⅱ-10 BoB Project 2010
部屋の仕切りに突進!! そして、バキッとどえらい音がしたっ

仕切り板に得意技の一つである"ヘッドパット"をお見舞いし脱出

他の犬がいる社交場に向かい一目散にかけて行ったのだ・・・
なんとか、社交場乱入は阻止し、その日は家路についた。
ドンちゃんはまだまだ元気だが、愛の一家はヘトヘトだった

後日、"ドッグラン"に行った

今度は初めから、個人部屋を借りたのだ

すると、スタッフのおねえが、
自分が担当しているボルゾイとラブのハーフ犬のメスをこの部屋に入れてみようと
言ってくれた


No.172-② 首領・実録Ⅱ-10 BoB Project 2010
おねえは、前回からドンちゃんに興味をもってくれエラク気にかけてくれていた

(しかも、おねえはチャーミングと来たっ

このボルゾイとラブのMIX犬は、名前を「ビッグ」と言い、
兄弟の中で一番大きくそしてお転婆だそうで、誰も相手出来ない言わば女"ドンちゃん"なのだ

さて、合わせ鏡の様なご対面はどうなるか、
楽しみにして、ビッグの登場を待っていた

そして、
おねえがビッグを連れて来てくれ、リードを取って約数秒間たわむれた

その後は

No.172-③ 首領・実録Ⅱ-10 BoB Project 2010


その姿を見たキャサリンが
「情けない・・・」と呟いた...
----- to be continued ------
2010年10月16日
作品168 実録!! ~首領(ドン)去勢の事実~

実録シリーズ第二弾!!
首領(ドン)去勢の事実 第九話
「 リーダーへの道! 」
その後も、キャサリン意地の調教は続けられた


しかし、ドンちゃんの確立している順位は覆ることのないままでの調教は
容易い物ではなかった・・・
キャサリンもかなり意地を噛んでいた

当時、キャサリンの散歩と言えば、
キャサリンの左側にドンちゃんを着けて行おうと
調教していた

しかし、順位はドンちゃんの方が上!! 当然、ドンちゃんは先に、先にと先行する

「そんな時は、クルッと後ろへ方向を変えればいいと本に書いてたし、
テレビでもやってた!!」とキャサリンはそれを実施した


No.168-① 首領・実録Ⅱ-9 BoB Project 2010
しかし、その場でクルクル回ってばかりで、散歩は一行に進まないでいた

それでも、キャサリンは継続していた!!
(しかし、今でも旨く行っておらず、よくクルクルと2人でその場を回っている...)
一方、当時
ドンちゃんの順位で、プリンスは一番下にされていた

家内で居る間に、プリンスは何度襲われたことだろうか、
散歩時に、何か気に入らない事があれば帰って来てから
即、プリンスを襲っていた

暫くしてからは、

No.168-② 首領・実録Ⅱ-9 BoB Project 2010
ついにサカる相手にも任命され、よく犯されていた

プリンスも大変だった・・・ サンドバック代わりから、そんなことまで・・・
キャサリンは、その光景を見て
ますます、去勢させる意思を高めて行った

そして、家内での生活にドンちゃんがなれ合いになってきた頃、
夜の間、外で寝る癖をつけるべく、ホームセンターで
扉付きの犬舎を購入してきた

その犬舎にリードで括り付け、扉をロックして寝ることとなった。

No.168-③ 首領・実録Ⅱ-9 BoB Project 2010
夜中にバキバキッと言う音で目が覚め、外に出ると
ドンちゃんは犬舎の壁を噛み破り出て来ていた


しかも、顔に傷を付け、リードが短い為座ることが出来ず、
立ったまま後ろ足で顔をかいていた

そのふてぶてしさは、ほんまに二クそかった

ちなみに、
その日に買った犬舎は、カードで購入した上、
名前は「ボブ・ハウス」だった・・・
----- to be continued ------
2010年10月09日
作品162 実録!! ~首領(ドン)去勢の事実~

実録シリーズ第二弾!!
首領(ドン)去勢の事実 第八話
「 キャサリンの調教 」
ボブvs.ドンちゃんのガチンコ対決後
対決図式は、我が愛の一家での政権争いとなり、冷たい戦争が続いた

尚且つ、対決後ドンちゃんは一時ではあるものの、昼の間家の中で過ごさざるおえなくなった

言わば、ドンちゃんからすれば家内潜入計画成功となったのだ

当然ながら家内では、険悪なムードが続いた


No.162-① 首領・実録Ⅱ-8 BoB Project 2010
一定距離をお互い保ち、ドンちゃんは必ずわたくしには、背を向けていた

そんな中、
平日の昼間は、じっちゃんところへドンちゃんを預けることとなった

政権争いをしている最中、ドンちゃんとの散歩もわたくしとは揉めてばかりであり、
お互いストレスをためていた...
そんな様子を見ていたキャサリンは
自分がドンちゃんを調教しようと立ち上がってくれたのだっ

キャサリンはドンちゃんの中での順位が、下位であるという危険を知らないままに・・・

そして、毎朝キャサリンは
自転車に乗り、ドンちゃんをじっちゃん宅まで送って行ってくれたのだ。

No.162-② 首領・実録Ⅱ-8 BoB Project 2010
途中、
ドンちゃんを自転車が抜くことのないまま到着していたそうだ

キャサリンに先を行かれることは、許さなかったのだ。
つまりは
キャサリンはドンちゃんよりやはり下位と見ている証拠なのだ


No.162-③ 首領・実録Ⅱ-8 BoB Project 2010
また、
自転車でもキャサリンは何度転ばされたかわからない程だった

しかし、
キャサリンの涙ぐましい調教は、根性で続けてくれたのだ

そして、この調教期間にキャサリンは、
ドンちゃんの去勢を決定したに違いないと思った・・・
----- to be continued ------
2010年10月02日
作品158 実録!! ~首領(ドン)去勢の事実~

実録シリーズ第二弾!!
首領(ドン)去勢の事実 第七話
「 ガチンコ勝負!! 」
愛の一家それぞれ全員が、ストレスを限界までためた上でのドンちゃんの脱走だった・・・
勿論、ドンちゃんも一杯一杯だった

そして、
わたくしも、一大決心をしていた

「ドンちゃんは、この愛の一家はイヤなのだっ!!
こんなことを繰り返すとやがて、大変な事故が起こる

今回を最終とし、身柄確保後は保健所に引き取りに来て貰おう

キャサリンに宣言していた

しかし、保健所で処分されるくらいなら、この手で葬ってやろう!
それが、責めての報いであろう。
そうでもしないと、あのオーナーの涙に申し訳がたたない

と決めていた

(今、思えば、「南極物語」の健さんか!!って、ツッコミたくなる...

キャサリンと二手に別れ、ドンちゃんを探していた。
2時間ばかり経過して、キャサリンからドンちゃんの身柄確保の連絡が入った

急いで、現場に駆け付けると、
ドンちゃんは、普通の顔をして「ワンっ」て吠え
まるで、「やっと来たか


この頃のドンちゃんは喧嘩三昧の日々

わたくしの殺気を即座に感じ取ったのだろう
戦いは有無も言わせず始まった!!

No.158-① 首領・実録Ⅱ-7 BoB Project 2010
この頃のドンちゃんは、我が家でも筆頭の地位にあると思い込み
絶対に腹を見せなかった!
なので、腹を見せさせる様倒しこみ、
のど輪で抑え込み、左一撃を腹にぶち込もうとした!!
その時っ!!

キャサリンが、泣きながら
「あかんって!
一回飼ったんやから、
命を全うさせてあげやんとあがんのやっで!!」と
叫んだ!!!
その叫びは泣きながらである為、
それは大きな声で、後半は聞き取りにくかった・・・
わたくしは、攻撃をやめたっ

すると、ドンちゃんに腕を本気噛みされた

その光景も関係無いかのように、
キャサリンは、「びんなだかよぐ家へがえろう

No.158-② 首領・実録Ⅱ-7 BoB Project 2010
こうして、
ガチンコ勝負は幕を閉じた

一度は、覚悟を決めた者同士。
その後の気まずさは、かなりの期間尾を引いた


No.158-③ 首領・実録Ⅱ-7 BoB Project 2010
ドンちゃんは、まだ自分の立場を筆頭から下げることなく、
気まずさを引きずった・・・
その為、キャサリンにとんでもない面倒をかけることとなったのだ

----- to be continued ------
2010年09月25日
作品152 実録!! ~首領(ドン)去勢の事実~

実録シリーズ第二弾!!
首領(ドン)去勢の事実 第六話
「 謎の究明 」
改築完成日の白昼脱出劇は、本当に謎が多かった・・・

No.152-① 首領・実録Ⅱ-6 BoB Project 2010
フェンスの前にトタン板は、逃走経路の部分が意図も簡単に撃破!!
踏み台であった石ダンが無いのにも関わらず、前回と同様に
隣の家側に首輪付きで、リードがあった

しかも、リードはやや短くより強い素材の物にかえていた

いったい、どんな方法を使えばこうなるのか
愛の我が家は一家で考えた

これだけ、逃走経路を封鎖したのに・・・

No.152-② 首領・実録Ⅱ-6 BoB Project 2010
考えても考えても解らない

「ドンちゃんのジャンプ力すごいもん。きっと、飛んだんョ」とキャサリンは言い、
「ドンちゃん、何処へ行ってんのやろ

しかし、キャサリンが言うように
ジャンプ(しかも助走なしで)したとしか考えられなかった

この回の脱走は、ご近所のみなさんに全面協力頂き身柄を確保出来た

そして、次の脱走時に謎が解けたのだ

隣の家で改築工事していたおっちゃんが、脱走方法を目撃したのだっ!!

No.152-③ 首領・実録Ⅱ-6 BoB Project 2010
なんと、フェンスの縦棒を全部の足の指で掴み
ヒョイヒョイと登るって言うのだ!!!
「そら、うまい事登らっ! ほいで、登んの早いわ~っ こんな犬初めて見らよ。
横棒ら、いっこも使かえへナ

幾らフェンス高こうしても、こいつやったら登らっ

って、おっちゃんが教えてくれた

しかもこの時は、このおっちゃんがドンちゃんを捕まえていてくれた

一体、いつまでこんなことをしてなければならないのか

我が家の全員が、ボチボチと限界を迎えていた

そんな、矢先また、ドンちゃんは脱走し姿を消した

そして、この脱走を最終にしようと、わたくしBoBは決めていた

----- to be continued ------
2010年09月18日
作品147 実録!! ~首領(ドン)去勢の事実~

実録シリーズ第二弾!!
首領(ドン)去勢の事実 第五話
「 脱出計画を阻止せよ! 」
初回、身柄確保時のドンちゃんはヒドかった


右の牙は口から突き出て、
鼻の上は擦り剥き、
左耳の後ろがうっ血し、耳はダランと垂れてしまい、
右前足と、全身傷だらけだった

しかも、かなり機嫌が悪い

この姿を見たキャサリンは、
「よっぽど、家がイヤなんやな・・・」と言って泣いていた

No.147-① 首領・実録Ⅱ-5 BoB Project 2010
そう言えば
この頃のドンちゃんは何に対しても、本当にトガッてた

しかし、そう落ち込んでばかりではいられなかった

今後のドンちゃん脱出計画を、未然に防がねばならなかったからだ。
ドンちゃんの脱出経路は予想出来ていた

まず、フェンス内にある石ダンに登り、
そこからフェンスに前足をかける。

No.147-② 首領・実録Ⅱ-5 BoB Project 2010
そして、フェンスの横バーに後ろ足をかけ登る!!
「これで間違い無い!!」と現場検証をした上で確信した

では、その経路を断つべく、ドンちゃんスペースを改築することにした


No.147-③ 首領・実録Ⅱ-5 BoB Project 2010
まず、フェンスを高くし、石ダンを撤去。
フェンスの横バーを使用出来ない様、下半分の高さまでプラスチックトタン板で
カバーまでする徹底ぶりだっ!!
「完璧だっ!! これだ新たなる脱出は阻止出来た。」そう思いこんでいた

改築完成したその当日、
いとも簡単にドンちゃんは脱出に成功したのだ・・・
いったい、どうやったのか

何処へ行こうとしてるのか

そんなに、キャサリンが言う様に家がイヤなのか

謎を一杯残し、ドンちゃんは再び姿を消した・・・
----- to be continued ------
2010年09月11日
作品143 実録!! ~首領(ドン)去勢の事実~

実録シリーズ第二弾!!
首領(ドン)去勢の事実 第四話
「 身柄を確保せよ! 」
そして、事件はついに起こった

忘れもしない、
平成18年2月14日 午後7時過ぎ1件のメールが届いた。
キャサリンからだった。
何気にメールを開き読むと、
「ドンちゃんが、夕方から行方不明!!」との内容だっ


No.143-① 首領・実録Ⅱ-4 BoB Project 2010
「そんなアホなっ!! ドンちゃんはフェンスに囲まれた所に
リードそれも、ワイヤー製の物に括られて居るのに、何故?」と思い、キャサリンに電話を入れた。
すると、隣の家側に首輪を着けたままのリードを垂らし、家側には汚物を残し
ドンちゃんはフェンスを越えて姿を消したとか・・・
ドンちゃんは、人に飛びかかるし、ジャレ噛みのつもりで噛んでいるのだろうが、
かなりキツく噛むしで、年寄りや、子供相手に怪我でもさせては大変なことになる

しかし、夕方からプリンス共々捜索班を結成し捜査をしてくれていたが
どこにも居ない

引き続き、キャサリン班長に緊急身柄確保の指示をだすことしか出来なかった

その日は、仕事で白浜に泊まることとなっており、帰ることが出来なかったのだ

こんな時に、
ドンちゃんは何処に居るのだろうか?!
誰も傷ついていないだろうか!? その夜は眠れなかった!!

No.143-② 首領・実録Ⅱ-4 BoB Project 2010
次の日の昼すぎ
キャサリン班長からメールが入った

「見知らぬ人に連れられ身柄確保!!」との内容

ドンちゃんも無事で、とりあえず一安心

安心も束の間。
この手の脱走事件は後、4回も続いたのだ・・・
----- to be continued ------
2010年09月04日
作品139 実録!! ~首領(ドン)去勢の事実~

実録シリーズ第二弾!!
首領(ドン)去勢の事実 第三話
「 破壊活動!! 」
夏が終わる頃、ドンちゃんは家の中での生活から外での生活へと移り変わっていった

やっと、2階の布団で寝る日々に復帰出来た・・・

家の中での生活期間を幼少期と呼ぶならば、
ドンちゃんからすればその幼少期は、充分な程、やりきった感で一杯だったに違いない。
外での生活開始の夜、かなりの覚悟をしていたが寝る時は
恐ろしい程、すんなり、あっさりと寝た

「ドンもカシコなったなぁ

昼間、そう、誰も家にいない間にアピールは続いていた

ドンちゃんは、
隣の家との隙間で外での生活を始めていた。
「隣との隙間であれば、日陰となりドンちゃんも楽に過ごせるだろう

そんな冬のある日、
目面しい程の雪が明け方から降った

破壊活動を続けていたドンちゃんが静かだった・・・
そっとその朝、雨戸を開けて見ると

No.139-① 首領・実録Ⅱ-3 BoB Project 2010
真っ白に雪が積もった姿のまま、必死に雪を食おうとしていた

その雪の積もった姿から長時間していたことも解り、ア然!!!
「やっぱり、この子、変ってる・・・」ってキャサリンの一言

このキャサリンの語録は今まで何度聞いただろう。。。
わたくしは、
「しかし、こんなに大人しいならば、毎日雪が降ればいいのに・・・」ってしみじみと思った。
そして、
雪もアッサリと止み、いつもの毎日に戻ったある日、
ついにドンちゃんは爆発したのだ!!

No.139-② 首領・実録Ⅱ-3 BoB Project 2010
それまでも、そばにあるものすべてを破壊してきたドンちゃんが
ついに、クーラーの室外機に”ダイビングヘッドバット!!”

「と、飛べるのだ・・・ お前はメキシカン・レスラーかっ!!」
見事にクーラーをKO

その後、
もう一台の室外機にもダイビングヘッドバットをお見舞いした

お陰でクーラーを買換えエライ出費だった

キャサリンの怒りはやがてピークに差掛っていたが、ドンちゃんのアピールは続けられた・・・
ドンちゃんは何をアピールしているか、まだ誰も解らないまま・・・
----- to be continued ------
2010年08月28日
作品136 実録!! ~首領(ドン)去勢の事実~

実録シリーズ第二弾!!
首領(ドン)去勢の事実 第二話
「 白ドン 」
まだまだ、ソファーで眠る毎日が続いた・・・
その間も、
ドンちゃんのアピールは加熱していった

まだ、暫くは家の中で暮らそうとしていた頃だった。
縄張りを記しているのだろうが、大便を所定の位置にするまで随分かかった

犬のオスは小便を高い位置に引っ掛け、自分の大きさを記して行く習性だと聞いたことがある。
しかし、
ドンちゃんは大便を高い位置にしようと、このことに関しての努力は絶やさない

なるだけ、高く、高く

初めての作品は
タンスの取っ手に必死な形相で成し遂げた


No.136-① 首領・実録Ⅱ-2 BoB Project 2010
それを見たキャサリンの
「この子変ってる


そんな中、
ドンちゃんを救出して来たGWの休みが終わり、
愛の我が家は、ドンちゃんを一人にする時間が出来ることとなった

ドンちゃんが一人の間は、やりたい放題

部屋中の物を破壊活動していた

やがて、部屋は鍵をかけられ、周りの物はすべて撤去し、
唯一の物である「犬用ミルク」の缶は、ドンちゃんから手の届かない所に棚を設置しそこに置いていた。
ある日、
一番に帰宅したキャサリンが目にした光景は...

No.136-② 首領・実録Ⅱ-2 BoB Project 2010
届かない筈の「ミルク缶」をひっくり返し、部屋中にミルクをばらまき、
白くなったドンちゃんが居た


このころキャサリンから、
「もう、家へ帰るんイヤやっ!! 怖いワ!!!」と言うセリフをよく聞いた

しかし、この時にドンちゃんのジャンプ力に気が付いていたら、あんな事にならなかったのに・・・
そして、
キャサリンは「1歳になるまでに去勢せなナ・・・」と囁き始めたのも、このころだった

----- to be continued ------
2010年08月21日
作品132 実録!! ~首領(ドン)去勢の事実~

実録シリーズ第二弾!!
首領(ドン)去勢の事実 第一話
「 眠れない夜 」
話は、
前作「実録! ~首領(ドン)来和の秘話~」のドンちゃんが我が家の一員になった日からにさかのぼる

ドンちゃんが、家に来たその日に我々は、あのオーナーの一言を思い知らされていた

「こいつは、手やきまっせっ!!」
さらに、初日の夜に思い知らされるとは・・・

ドンちゃんが来たその日の夕刻は、室内での必要品を購入したりで、一日中バタバタしていた

そして、この日はなんやかんやで本当に疲れた

それでもう皆寝ようと言うことになって、買ってきたゲージを組み、そこへドンちゃんを寝かすこととなった。
しかし、来てからドンちゃんは、わたくしBoBに対して一向にシッポを振ってくれない・・・

結局、シッポを振ってくれるまではかなりの期間があった

いざ、寝ようと我が家はドンちゃんを1階に残し、2階に上がった

そう、このころ愛の我が家は、まだ3人で川の字を描き寝ていたのだ

そして、
ウトウトと仕掛けた時、
1階から「ギャンっ! ギャーンっ」と吠えるいや、叫ぶ声が響いた


No.132-① 首領・実録Ⅱ-1 BoB Project 2010
暫くは、ガマンをしていたが、かなりシツコイ!!
やがて、
2階から「こらーっ!! うるさい!」って叫ぶが、キャサリンは勿論だが、プリンスまで起きて来た

1階へ降りて行き、叱り付けてもその一瞬だけ静かになった

結局、そばの見えるところに誰かいないとダメだったのだ


No.132-② 首領・実録Ⅱ-1 BoB Project 2010
そして、
その日からどれくらいの間か忘れたが、わたくしは1階のソファーに寝る日々が続いた

そう、
ドンちゃんは、昔から誰か見えていないとダメだった。
しかし、我々一家はまだ、誰もそのことに気付いていなかった・・・
----- to be continued ------
2010年08月07日
作品124 実録!! ~首領(ドン)去勢の事実~ 予告

「実録!!首領(ドン)シリーズ」第2弾・予告


と、
さらっと予告をさせて頂きました

でっ、ここんところのドンちゃんはと言えば、

No.124 首領・実録Ⅱ・予告 BoB Project 2010
相変わらず、
エビフライの姿で暑さが去るのを待っています

そして、そんなドンちゃんに
キャサリンは、「ドンちゃん、黒いから大変やなぁ


それを聞いた、わたくしは
「ドンは生まれつき黒く、一度たりとも白くなったことが無い

心で叫んでいる暑い暑い夏
