2012年04月15日
作品464 『やいやい言うナ!』 不愉怪人ヤッカイダー
あれは、1年前の4月。
わたくしは一本の電話で呼び出された。
呼び出した相手から聞かされたのは、
この世に、人を不愉快にする生物が存在している事実であった。
その者は、人の姿をして社会に溶け込んでいるつもりになっているそうで、
社会に厄介をかけまくり、しかも許されていると思っている厄介者である。
そこで、結成されたのが、秘密組織 厄介者撲滅班。
彼らは、何名で組織されているかも明かされておらず、普段はそれぞれが
職に付きながら極秘で任務についている。
そして、
彼らの追っている人を不愉快にする生物のコードネームは


わたくしは、厄介者撲滅班 Eradication team Yakkaida 通称E.T.Y.から協力要請され、
ヤッカイダーを誘い込みFM877の番組を持たせてもらうと言ういわゆるおとり捜査のおとり役を4月からしている。
この10ケ月の間で、ヤッカイダーの左手人差し指にしている指輪に見せかけた輪っかに
何かヒミツのカギがあることも分かって来ている。
しかし、ヤッカイダーの振る舞いは相も変わらずにいた。
「ヤッカイダーは二体居る。」衝撃の事実を告げられ2週間が過ぎた・・・
その間、
ヤッカイダーは、東京の時の様に今度は、四国に場所を変え注目を集める為、番組OAでも
「四国、四国」と事ある度に連呼していた。
しかし、E.T.Y.からは事前に四国に我々を集中させるおとり作戦であり、
その間に、ヤッカイダー二対は接触しようと言う腹積もりであると情報が入っていた。
なので、「地元の強化を継続し、四国は無視せよ。」との通達と、次回連絡まで
ヤッカイダー細菌B型を駆除すべく休用する様にとの心使いが出た。
やはり、
2週間ヤッカイダーとの接触が無いと体調は回復する。

No.464 [不愉怪人ヤッカイダー]① (C) BoB Project 2012
首から左肩も随分と回復して、わたくしの気分も良くなり、
季節はやっと、春になっていたことに気が付いた。
『このまま、ミッションは完了してしまえばいいのに・・・』と考えていた矢先に、
E.T.Y.から番組収録と言う建前の招集命令が下された。
そして、
ヤッカイダーより早めに局入りしたわたくしを、
゛ダンディー゛男・竜司&゛レディー゛・naoの敏腕コンビが待ちかまえていた。
しかし、
いつもの感じでは無く、男・竜司もレディー・naoに春なのか心配りをしているかに見えた。

No.464 [不愉怪人ヤッカイダー]② (C) BoB Project 2012
それは、ヤッカイダーとの関わりも無く、何の異常もきたしていないことを示していた。
そうなのだ。
ヤッカイダーとの関わりさえ無ければ、ヤッカイダーの存在が無ければ、
皆、平和に過ごせていけるのだ。
そう、痛感していると、
男・竜司がしゃべり始めた。
『ヤッカイダーは現在まで、数回に渡り二体の接触を試みているんだぜっ。』
『あかんやんっ!! エライことなるでっ。』
『いやっ、問題無いですワ。想定内ですワ。』


No.434 [不愉怪人ヤッカイダー]②・No.464 [不愉怪人ヤッカイダー]③ (C) BoB Project 2012
『ヤッカイダーに、カタ・マロニー博士を細菌で葬ったかの様に見せかけ
博士は、海外にある組織内の施設で、もう一体のヤッカイダーを完成させたんだぜっ。』
『え~っ? 訳わからん。』とわたくしはパニックっていると、
『後は、わたしから説明しようではないかっ!!』とある人物が現れた。

No.464 [不愉怪人ヤッカイダー]④ (C) BoB Project 2012
その姿を見た、男・竜司が
『さっ、さっ、最高司令官っ?!』と言った。
この人が、E.T.Y.の最高司令官なのか・・・
このミッションはまだまだつづくのである。。。
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この作品はフィクションです。登場する個人・団体・施設名等は架空のものであり、あくまで創作に過ぎません。
しかし、
これをただの作り話と受け取るか、不愉怪人の仕業と捉えるかは貴方に委ねます。
制作/著作 2012 (C)BoB Project
Posted by BoB at 11:48│Comments(0)
│FM877『やいやい言うナ!』