2011年08月18日
作品335 ドン日記 「ガブッといくろ!!」
--- vol.2 ---
Vol.1のつづき。ドンちゃんの激闘ぶりをおおくりします
そして、
愛の一家に励まされ、応急処置で凌いで来たドンちゃんも、
もうボチボチ限界と感じた木曜日
ついに、病院に行くことを決めたっ
しかし、
木曜日は近所の病院が休み
『あと1日、耐えろっ、頑張ってくれっ、ドンちゃん!!』と思いながら、
応急処置を続けて明日を待った・・・
そして、
無事に金曜日を迎えた。。。
ドンちゃんは、昨日とそう変りも無い・・・
午前の部は暑いから、夕方を目指して病院に行くことになった
夕方の部には少し早いが、家を出た。。
家を出る時も、元気無く愛想のかけらも無かった
『ドンちゃん、頑張れ~っ』と、このセリフしかもう出なかった・・・
No.335-① [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
病院までの道中も、チョッと行かず、いつもの3倍程の時間がかかった
しかも、
行った病院の先生は、丁寧なのか1件の診察時間が永い、永いっ
なので、
長時間待つこととなった
しかし、
待っている間に日も暮れ、涼しくなって来ていた
お陰で、ドンちゃんもそうしんどくない様子で待ち時間を過ごせたのだ。
そうこうしている間に、
キャサリンも心配して合流してき、ドンちゃんは嬉しそうな態度をした
『涼しいんで、ドンちゃん、気分ましそうやなっ。』とキャサリンに声を掛けられていた
わたくしは、その様子を見て一時だけ、ホッとした。
それからも、随分時間が経ち
やっと、診察室に呼ばれた
いきなり、先生から診察台に乗せる様指示され
ドンちゃんを乗せるとっ、、、
No.335-② [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
シッポを垂らしたまま、台から降りたがっていたっ
今まで、こんな気弱な態度をとるドンちゃんを見たことなかった
そんなことなどお構いなしの先生は、
『この子は、ウイルス性の皮膚病ですネ・・・
しかも、毎年なってますよ。きっと! 今回はそれの一部が化膿していますネ。
そして、それが原因で発熱しています』
とボソボソと話続けた。
そして、『バリカンっ!! そして口輪しようか。』とスタッフに声をかけた。
わたくしとキャサリンは、
『刈るんですか?』と聞くと、
『刈るんで、お父さんは顔。奥さんは下半身を抑えて下さい。』とボソボソ言った。
No.335-③ [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
そして、バリカンで皮膚病部分の毛を刈りながら、
『ここも、あぁ~ここもだっ、これは、もう全身だっ』と、
この時だけは大きめの声で嬉しそうに言った
これで、スイッチが入ったのか、先生は
『この、バリカンは高いんです。普通のバリカンでは・・・・・・』と
バリカン自慢を始めた
『あほかっ!! こんなことやってるから、診察時間永なるんじゃいっ』と
思いながら、ドンちゃんを抑え続けていた。
No.335-④ [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
そして、
刈り上がったドンちゃん
ん~っ、どっかで観た様な と考えた。。。
そうやっ ドンちゃんのおっかー、モモコっ
あの、面会した時とまるで同じではないかっ
結局、秋田犬の血がそうさせてたんか。。。 間違い無くドンちゃんはモモコの息子だっ
その後、
ドンちゃんは、出された抗生物質を7日間飲み元気を取り戻した
今年の激闘は、今までに無いものだった
しかし、
老いていくドンちゃんは、今後、毎回最大の夏との戦いが待っているのだろう・・・
----- おわり -----