2012年02月20日
作品438 笹本六太郎力丸伝 第 九 幕
我、愛の一家にドンちゃんが加わる約10年前まで、
わたくし、BoBの実家には、
母親がシェパード、父親は和犬の不倫の子
四代目・愛犬が居た
その名を『笹本六太郎力丸』。通称"ロク"と呼ばれていた。
この"ロク"がもたらした、ちょっと不思議な話を
数回に渡り、月1~2回ペースでお送りしてまいります。
題して、


第 九 幕

おかんとの突然の別れから、わたくしとロクの新生活が始まった
おとんは居るに居たが、殆ど家にはおらず、
実姉である"デラックス"は京都に下宿したので、大半は、わたくしとロクでの生活となった。。。
あんなに、おかんの言うことだけを聴いてきたロクだったが、
もう、わたくし以外に誰もいないと思ったのか、ここからの生活では良く言うことを聴いてくれた
と言うより、
何か、こうなることを想定しロクをおかんは抜擢し、基礎訓練を仕込んでいた様な気がした。。。
さあ、
こうなるとわたくしのロクへの訓練はエスカレートして行った
まずは、
定番の"待て"

No.438 『笹本六太郎力丸伝・第八幕』-① BoB Project 2012
ゴハン時に、わたくしの『待てっ』の合図で待つロクっ
流石は、おかん仕込みっ
ヨダレを大量に垂らすが、ずっと待っている
わたくしの「よしっ!!」の合図をひたすら待っている。
そこで、
定番の3連発っ!!
『よし、いくぞーっ』 『よし子さーんっ』 『よしって言うまで待てよ~っ』
初日は、3回とも引っかかっていたロクだったが、
2日目からは、3連発を言う度にピクっと動くだけになり、
3日目からは、ピクリともしなくなった。。。。 おもろない
これで、「待て」は完璧っ
時には、「よし」を言うのを忘れていたことがあり、1時間程待ったままのことがあった
しかし、
ロクはのみ込みが良かった
「お手」は、
普通、「お手っ」と言いながら右前足を出すように、こちらも手を差し出す。
そこで、
わたくしはまず、
「お手っ」と言いながら、手を差し出さずに「エアーお手」をする様にした。
ロクは、意図も簡単に、「お手」と言うだけで右前足を上げる様になった
次に、
少し離れたところからでも、右前足を上げる様にし
その上で「お手」と言う指示する言葉を変えた

『~欲しい子は手を上げろよ!!』
すると、
これもスグに成功し、
その後は、『~』の部分に何を入れても反応する様になり
『いらんっ!!』と思った時には前足を上げない自己主張もしたのだっ
「こいつは、スゴイっ!! てってっ天才やっ
」と
わたくしはめちゃくちゃ喜んでいた
No.438 『笹本六太郎力丸伝・第八幕』-② BoB Project 2012
そんなロクは、
腹がいっぱいでいらないと思っても、大好物であれば
得意の右前足を上げ、「欲しい」と申告し、とりあえず受取る。
そして、後で喰う為にそれを裏庭に埋める行動をした
しかも、埋めるのはわたくしが見ていないことを確認してからだった。。。
そして、埋め終わると
口の周りと前足に土を着けて、定位置に戻ってくる
バレていないと思っているかの様で、必ずスマして座っていたが、
口の周りに着いた土がやけに間抜けていた
わたくしは、根っからのイケズなのだっ
こんな時には、
スコップを持って
『さぁ、ウマいもんは、何処へ埋めたンや~っ?』と
言いながら、裏庭に出て行く
すると、

No.438 『笹本六太郎力丸伝・第八幕』-③ BoB Project 2012
慌てて、走って行き、『ウ~っ』と言いながら「ココですよ」と埋めた場所を案内してくれた
『アホっ!! 喰わんのやったら、今欲しがるなっ
』と言っては
掘り起こしていたわたくしであった。
そんなこんな生活が、約10年続いたのだ。。。
------ つ づ く ------
わたくし、BoBの実家には、
母親がシェパード、父親は和犬の不倫の子
四代目・愛犬が居た

その名を『笹本六太郎力丸』。通称"ロク"と呼ばれていた。
この"ロク"がもたらした、ちょっと不思議な話を
数回に渡り、月1~2回ペースでお送りしてまいります。
題して、


第 九 幕

おかんとの突然の別れから、わたくしとロクの新生活が始まった

おとんは居るに居たが、殆ど家にはおらず、
実姉である"デラックス"は京都に下宿したので、大半は、わたくしとロクでの生活となった。。。
あんなに、おかんの言うことだけを聴いてきたロクだったが、
もう、わたくし以外に誰もいないと思ったのか、ここからの生活では良く言うことを聴いてくれた

と言うより、
何か、こうなることを想定しロクをおかんは抜擢し、基礎訓練を仕込んでいた様な気がした。。。
さあ、
こうなるとわたくしのロクへの訓練はエスカレートして行った

まずは、
定番の"待て"


No.438 『笹本六太郎力丸伝・第八幕』-① BoB Project 2012
ゴハン時に、わたくしの『待てっ』の合図で待つロクっ

流石は、おかん仕込みっ


わたくしの「よしっ!!」の合図をひたすら待っている。
そこで、
定番の3連発っ!!
『よし、いくぞーっ』 『よし子さーんっ』 『よしって言うまで待てよ~っ』
初日は、3回とも引っかかっていたロクだったが、
2日目からは、3連発を言う度にピクっと動くだけになり、
3日目からは、ピクリともしなくなった。。。。 おもろない

これで、「待て」は完璧っ

時には、「よし」を言うのを忘れていたことがあり、1時間程待ったままのことがあった

しかし、
ロクはのみ込みが良かった

「お手」は、
普通、「お手っ」と言いながら右前足を出すように、こちらも手を差し出す。
そこで、
わたくしはまず、
「お手っ」と言いながら、手を差し出さずに「エアーお手」をする様にした。
ロクは、意図も簡単に、「お手」と言うだけで右前足を上げる様になった

次に、
少し離れたところからでも、右前足を上げる様にし
その上で「お手」と言う指示する言葉を変えた


『~欲しい子は手を上げろよ!!』
すると、
これもスグに成功し、
その後は、『~』の部分に何を入れても反応する様になり
『いらんっ!!』と思った時には前足を上げない自己主張もしたのだっ

「こいつは、スゴイっ!! てってっ天才やっ

わたくしはめちゃくちゃ喜んでいた

No.438 『笹本六太郎力丸伝・第八幕』-② BoB Project 2012
そんなロクは、
腹がいっぱいでいらないと思っても、大好物であれば
得意の右前足を上げ、「欲しい」と申告し、とりあえず受取る。
そして、後で喰う為にそれを裏庭に埋める行動をした

しかも、埋めるのはわたくしが見ていないことを確認してからだった。。。
そして、埋め終わると
口の周りと前足に土を着けて、定位置に戻ってくる

バレていないと思っているかの様で、必ずスマして座っていたが、
口の周りに着いた土がやけに間抜けていた

わたくしは、根っからのイケズなのだっ

こんな時には、
スコップを持って
『さぁ、ウマいもんは、何処へ埋めたンや~っ?』と
言いながら、裏庭に出て行く

すると、

No.438 『笹本六太郎力丸伝・第八幕』-③ BoB Project 2012
慌てて、走って行き、『ウ~っ』と言いながら「ココですよ」と埋めた場所を案内してくれた

『アホっ!! 喰わんのやったら、今欲しがるなっ

掘り起こしていたわたくしであった。
そんなこんな生活が、約10年続いたのだ。。。
------ つ づ く ------