2011年05月31日
作品291 実録!! ~首領(ドン)格付の闘争~


最終話 「 生涯闘争 」
3回シリーズでお送りしてまいりました『実録・首領シリーズ』

今回をもって、最終シリーズの最終話です

では、はじまり~っ

ドンちゃんが、我、愛の一家に加入してからずっと格付闘争は続いている

では、
現状は

我が家付近一帯では、
付近の権力No.1の座が秋ちゃん1号から、2号へと

No.291-① 首領・実録Ⅲ-12 BoB Project 2011
ドンちゃんは何も出来ないまま、移り変わり

また、
港通りの野犬軍団、
特に、土佐犬もどきを見透かすしたつもりのまま、

No.291-② 首領・実録Ⅲ-12 BoB Project 2011
しっかり、トラウマになりドンちゃんは全盛期を過ぎていた

一方、
我、愛の一家では、

No.291-③ 首領・実録Ⅲ-12 BoB Project 2011
日に日に、大きくなるプリンスの影を感じながら、格付闘争は完全に一家内に向けられている

全盛期を過ぎて、せめても一家内での政権は死守したいのだろう・・・
しかし、大きくなったプリンスの順位は最下位から2位まで駆けあがっている

変わって、
最下位に位置付られたのは、我が家で体の一番小さいキャサリンだっ


No.291-④ 首領・実録Ⅲ-12 BoB Project 2011
キャサリンへのドンちゃんの横暴ぶりは相変わらずだっ

決死の調教のかいも無く、散歩でもやりたい放題

キャサリンの左肩は今にも貫けそうな勢いなのだっ

先日も、キャサリンとわたくしとでドンちゃんの散歩に出た時、
ドンちゃんの前をキャサリンがわざと歩き、
その上、
ドンちゃんが前に来れないよう壁スレスレを通って
『ほれ、ほれ、あんたは私より下なんよっ

偉けりゃ抜いてみな~っ!』と挑発した

すると、

No.291-⑤ 首領・実録Ⅲ-12 BoB Project 2011
壁に顔を擦り変形させながら、満員電車で割り込むオバンの如く、
強引に前へ出て行く始末

『お前だけには、前は譲らんっ


そして、
対等もしくは、それ以下であるわたくしへの態度は、

犬舎の外から、犬小屋・五代目首領邸で
寝ているドンちゃんを呼んでも、
顔だけ、いや目だけをこっち向ける程度である

しかし、
これが食い物でも持っていたなら
ドンちゃんの対応は全く違う

普通は食い物をいつもくれる人は間違いなく筆頭順位なのだが、
ドンちゃんには違う様である

食い物をくれる人は誰でもウェルカムなのだ

No.291-⑥ 首領・実録Ⅲ-12 BoB Project 2011
ついこの間も、
犬舎の中に入って行った時のこと。
ドンちゃんは「何かくれるのだろう。」と思い、えらく素直に五代目首領邸から出てきた

しかも、わたくしの『おすわりっ!!』の命令もすんなりと聞くではないか


No.291-⑦ 首領・実録Ⅲ-12 BoB Project 2011
その上、シッポまで小刻みながら振っていた

『クックックッ・・完全に勘違いしている。アホめっ!』と思い
わたくしは調子こいでお座り状態で待っているドンちゃんに向かって
例のポーズをとって見た

すると、間髪いれず、

No.291-⑧ 首領・実録Ⅲ-12 BoB Project 2011
必殺技を炸裂してきた

わたくしは、前回のこともあり手をかばうことに頭を奪われ、
防御が遅れたっ


No.291-⑨ 首領・実録Ⅲ-12 BoB Project 2011
なんと、左乳首をピンスポットでやられたっ

なんとも言えぬ、嫌味な痛さだった・・・
しかしまだ、必殺技は健在だった。全盛期程の高さは無かったが
並行に飛び、以前のそれに改良が加わっていた

わたくしは、なんか急に嬉しくなり
『ドンちゃん、
やるやないか


すると、

No.291-⑩ 首領・実録Ⅲ-12 BoB Project 2011
『あんたら、色黒ーて、ドンガラで、お金一杯いってって、よー似てらっ!!
この家に、同じキャラ2つもいりませんっ


そう言う、最下位のはずのキャサリンは間違いなくわたくしの上

そして、
わたくしとドンちゃんは同等いや、同一!?
これでは、一生格付闘争は終われない。。。
--- おわり ---