2011年04月10日
作品263 実録!! ~首領(ドン)格付の闘争~


第六話 「 最狂時代 」
第五話で紹介したハナコとの戦いで自信を付けてしまったドンちゃんは、
そのままの勢いで、やがて全盛期を迎えた



No.263-① 首領・実録Ⅲ-6 BoB Project 2011
勿論、去勢前であり
そう、放浪の旅を完成させた頃だ

当時の脱走劇も、ご近所の飼い犬にお礼周りをしていたのではないか

思わすほど、全盛期のドンちゃんは毎度トガリっぱなしだった

そんな状況下、
我、愛の一家内での格付も
自分がNo.1だと思い込んでいるドンちゃんの
下位とされているキャサリン&プリンスへの当たりは、なめ切っていた


No.263-② 首領・実録Ⅲ-6 BoB Project 2011
散歩中に、リードを放してしまった日には、
尻をおっ立てて、逃げもせず、シッポを小刻みに振りながら吠える始末の悪さ

完全に下位である2人をオチョくっており、
2人から言うことには耳を貸さない状態だった

一方、
わたくしはこの頃、ドンちゃんと冷たい戦争の真っ最中であった。
そんなある日、
冷たい戦争中にも関わらず、
キャサリン&プリンスの言うことをあまりにも聞かなすぎると言うことで
ドブ・コンビで散歩に出かけることとなった

しかし、政権争いをしているド・ブコンビで上手く行くはずもなく、
散歩の行き道から、イザコザは絶えなかった

そして、
あまりにも言うことを聞かないドンちゃんに
わたくしは我慢できず、頭に平手打ちを見舞おうとした
その瞬間、

No.263-③ 首領・実録Ⅲ-6 BoB Project 2011
平手を交わし、その手にドンちゃんは飛んできた!!
この技は、そう、ハナコにお見舞いした必殺技だっ

「なんで、飼い主であるわたくしに必殺技を使うのか?」ショックの大きさと怒りがこみ上げた

しかし、
わたくしは見事に噛まれた・・・


右手人差し指の爪に牙が刺さった・・・
必殺技を避けきれず、爪を破損したっ

吹きあふれる血を見ると、指が痛かった・・・
そして、 心が痛かった・・・

No.263-④ 首領・実録Ⅲ-6 BoB Project 2011
「どうしたら、ドンちゃんは判るんやろか....」と思いながらドンちゃんを見ると、

こっちを振り向いたっ

その左牙には血がにじんで着いていた

ぼけっ!! このアホ犬っ

No.263-⑤ 首領・実録Ⅲ-6 BoB Project 2011
その後、
わたくしの右人差し指の爪が復元されるまで一年かかった

--- つづく ---
Posted by BoB at 22:45│Comments(0)
│実録シリーズ③ 『首領(ドン)格付の闘争』