2011年04月27日
作品272 実録!! ~首領(ドン)格付の闘争~


第八話 「 野犬軍団 」
ドンちゃんは、例の必殺技を引っさげ、全盛期を爆進していた

我、愛の一家内でも、他の犬にも自信満々で、その無敵さは早くも浸透し始めていた程だっ

まずいっ!! このままでは絶対にまずいっ!!
愛の一家での勢力分布図が塗り替えられてしまうではないかっ!!
焦るわたくしをしり目に、ドンちゃんの"どやっ"顔は増すばかりだった

そんなある日、
キャサリンを仲介役に、わたくしとで散歩にでることとなった

このころはまだ、キャサリンの決死の調教中であったが、
ドンちゃんは、下位の付き人でも付けた気分で大張りきりだった。。。

No.272-① 首領・実録Ⅲ-8 BoB Project 2011
こんな張り切る時の散歩は、ウットしイ

何かやらかすのが、こんな時だからだっ!!
キャサリンとの相談の結果
とりあえず、たくさん歩かせて疲れさそう

港の通り沿いまで出た

ドンちゃんが疲れる前に、わたくしが息を切らし始めた頃、
通りの向こう側から、数匹の犬の声が近づいて来た


No.272-② 首領・実録Ⅲ-8 BoB Project 2011
すると、
キャサリンが『出たっ!! 野犬軍団』と叫んだっ

そう、「この港付近をアジトにし、暴力団的な野犬が徘徊している。」と
名高い野犬軍団だったのだ

この時は、ボスらしき土佐犬もどきは、ハナコよりデカイ、ハスキーもどき、
それと、かなりの雑種犬を付けて3匹での登場だった。
3匹共、通りの向こう側から、それはスゴイ勢いの吠え方で
確実にドンちゃんを威嚇していた

しかし、土佐犬もどきはかなりデカイ


わたくしは、
土佐犬もどきをヨクヨク眺めた。
目は逝ってしまい、
口はよだれでダラダラだった

これは、相手が悪い...
しかし、今のドンちゃんなら...
いやっ、
3匹にあの必殺技で一気はなぁ...
なんてことを考えていると、
No.272-③ 首領・実録Ⅲ-8 BoB Project 2011
リードの引きがきつくなり、ドンちゃんに目をやった。

No.272-④ 首領・実録Ⅲ-8 BoB Project 2011
すると、
何事も無い様子を装い、前だけを見て速足で歩くドンちゃんがいた...
その前を、無言でダッシュするキャサリンも...
その後、野犬軍団とは遭遇していない、いやっ、しようとしない、ドンちゃんだった

--- つづく ---
Posted by BoB at 22:24│Comments(0)
│実録シリーズ③ 『首領(ドン)格付の闘争』