2010年05月30日
作品88 実録! ~首領(ドン)来和の秘話~ ⑨

⑨「 面接試験? 」
オーナーの叫び声は、
BoB&プリンス選出隊をリビングに呼びよせていた

「こっちへ来なはれっ!!」
そして、叫び声はスキンヘッドに向け続く。
「その大きいオンタ、お持ち帰りやっ! 用意やりやっ!!」
スキンヘッドは素早く返事。「へい。」
オーナーが、ドンちゃんの名前を気に入ってくれ
用意出来るまでの、またトーキング・タイムなのかと思い
奥のリビングへ移動した

オーナーは、徐に血統書を見せてくれた。
ドンちゃん達兄弟の父親「ラブラドール犬」の物だそうだ。
正直見ても解らない


そして、リビングの窓を開けたっ!!
そこには、流石最上階。大きなバルコニーが広がっていた

しかも、
窓の側面には、
競馬の出馬ゲージの様に縦方向のみでしか居られない
特注ゲージが複数並べられていた

オーナーは、そのゲージの中ひとつを開け、
「これが、『ドン』の親父で、名前は『ボス』といいますのやっ!!」
と言った


No.88 首領・実録⑨ BoB Project 2010
と、その瞬間「ボス」は狭いゲートにシッポをぶつけ
どっどっどっどっ・・・・と音をたてながら
顔をベロベロ舐めて出迎えてくれた

なぜか、オーナーは驚いていた

「あんさん、何モンやっ?!
ボスは、このワシ以外は誰もよう相手でけんねや! 他のモンは皆かまれとるんやでっ!!」
と言った

「何か、はなからボスに噛ませる魂胆やったんかっ」
と心の中で叫んだ・・・・

どうやら、オーナーなりの
「ドンちゃんの飼い主に相応しいかどうか?」父兄面接試験だったのだ

Posted by BoB at 01:39│Comments(0)
│実録シリーズ① 『首領(ドン)来和の秘話』