親父的世界工場 Daddy's World Factory

　　　　　　　　　　　　　　　　　第二話　「　報復手段　」




ドンちゃん幼少期の格付闘争中、プリンスに対する扱いはひどかった

格付を末席に置いている為、そのアピールは随所に織り交ぜられていた
それは、本能のままそうしているのだろうから、余計にやっかいだ

No.246-① 首領・実録Ⅲ-2 BoB Project 2011

昼寝をするときなんかは、プリンスの膝の上に腹を乗っけて寝る始末
これは、「俺はお前なんかより格上だっ!!」とハッキリ言っている!!
また、
そうされているプリンスも
「ドンちゃん、よいてョ。。。」と言うだけで避けようともしない
また、これはこれでまっええか　と思いながら、、、

やがて、ドンちゃんにとって初の夏が近づいてきた
そんなある日、
仲間のみんなとBBQをしに近場の海水浴場へ行った

ドンちゃんの状況をアッキーに話したところ、

「よっしゃ!! いっぺん、俺が散歩で走りの勝負したるっ!!」と
言いながら、散歩に連れて出た

このころから、既に散歩時も、ドンちゃんはアピールを実施し
絶対に自分の前を、譲ることはなかった。
なので、
アッキーの無謀さを、心の中で笑いながら、わたくしは様子を眺めていた
そんな中、
アッキーVS.ドンちゃん　かけっこガチンコ勝負のゴングは鳴った

初めは、どっこいエエ勝負だったが、
アッキーの息切れが早く、

No.246-② 首領・実録Ⅲ-2 BoB Project 2011
SPECIAL THANKS (C)大峯空手道・和歌山広報部 Atkey

やはり、ドンちゃんに引きづられていた

ドンちゃんは、アッキーも格上には受け入れられなかったのだ

しかし、この勝負は無謀すぎた。
ドンちゃんはまだ中学生位で体力は全盛期!!
かたや、
アッキーは、30すぎ。しかも飲酒の上、ゾウリばきでの勝負。。
まさに、ドンちゃんをなめきったものだった

息を切らせ、汗まみれになり戻って来た

そして、
ここから、アッキーは報復に出た

「おいっ、ドン、
おまえも喉かわいたろっ!　飲めョ。」と言いながら、

No.246-③ 首領・実録Ⅲ-2 BoB Project 2011
SPECIAL THANKS (C)大峯空手道・和歌山広報部 Atkey

缶ビールを飲ませだした
そう、
報復の手段にビールを選んだのだ
また、ドンちゃんもビールを無心に飲み、一気に1缶飲みほした・・・

そして、10分も経たないころ、、、

No.246-④ 首領・実録Ⅲ-2 BoB Project 2011

ドンちゃんは、すっかり出来上がっていた

その後、禁酒しているのは言うまでもない。。。






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　---　つづく　---