親父的世界工場 Daddy's World Factory

　　　　　　　　　　　　　　　　　第三話　「　異物表示　」




犬の習性であるマーキングも、ドンちゃんのそれは幼少期から、ちょっと違ってた
小を高くするのではなく、大を高いところにし、アピールするのだっ

誰に、どう教わったのか、高いところにマーキングする努力だけは凄い!!
普通はより高いところに小でマーキングをし、自分の大きさを知らせ、
犬同士の格付をアピールしていると何かで知った。

しかし、
ドンちゃんは違っていた・・・

ドンちゃんの幼少期
我、愛の一家で犬も一緒に行けるホームセンターにドンちゃんを連れていった
大きなショッピング・カートがあり、そこへドンちゃんを乗せ、買い物をしていた。
ホームセンターに行く道中、
何度かトイレタイムを設け、用をすませての買い物だった

買い物をしていると、何やほわ～っと香ってきた
すると、
キャサリンの声が響いた
「これっ　ドンちゃんっ!!」

No.251-① 首領・実録Ⅲ-3 BoB Project 2011

カートの中のドンちゃんを見ると、大を無理やくた絞り出しているではないかっ
愛の一家は
「くっ、臭い!!」と言って固まってしまった。
すると、ホームセンターのねえちゃんが素早く処理してくれた

今になって思うには、ドンちゃんはカートで目線が高くなり
「マーキングせなアカンっ」と本能がそうさせたのだろう...　いやっ、かなぁ?


別の日の休日、

今度は、ドンちゃんと一緒に遊びに出た帰りにスーパーへ寄った
遊んだ帰りだから、用足しも充分だったはず。

なので、キャサリンとプリンスはスーパーに行き、
わたくしとドンちゃん、いわゆる『ドブ』コンビは駐車場で待っていた

しばらくして、
バックミラーに映る、後部座席のドンちゃんを見た
すると、
座席の背もたれ部分にお尻を突き出し、足場を固めようとしているではないか

まさかっ!?




慌てて、後部座席のドアを開け
リードごと、ドンちゃんを引っ張った

しかし、微動だにしない。　時すでに遅し・・・

いつもより、より柔らかい、いやっ　液状の物を大量に排出した

そして
間もなく、車中にえげつないオイニーが充満した

それを嗅いだ瞬間、わたくしはブチ切れたっ
ドンちゃんを駐車場に引きつり出し、鉄拳制裁っ!!

未だシッポを振らないドンちゃんは、幼少期でありながらも
牙を剥き出し反抗的。駐車場はちょっとした騒ぎになっていた。。。

そこへ、キャサリン＆プリンスが戻ってき、
「騒がし思たら、あんたらかい!　うわ～えらいこっちゃやナ」とキャサリンに言われ、

とりあえず、応急処置をして後部座席は、ドンちゃんだけにし帰宅することとなった



No.251-② 首領・実録Ⅲ-3 BoB Project 2011

前の座席にギューギュー詰めになり、臭いを我慢しながら
帰宅した後、
ドンちゃんはスッカリ家の中でくつろぎ始め、キャサリン＆プリンスも落ち着いてきた

わたくしも、一息ついてから、
さあ、車の掃除しようかと気合を入れた

No.251-③ 首領・実録Ⅲ-3 BoB Project 2011

しかし、後部座席のドアを開けて醸し出されるその香りの濃いさ
そして、
背もたれの真ん中程から流れているその高さ
わたくしは、茫然としていた・・・

ドンちゃんが、車に乗り始めてまだ間もないころの話。
車にもマーキングしときたかったのだろう

しかし、マーキングのモノを間違っている。(現在もそのナゴリを残し継続しているが...)

おかげで、車内の掃除には2日かかり、
オイニーが完全に抜けるまではかなりの日数がかかった。






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　---　つづく　---