2011年12月05日
作品395 ドン日記 「ガブッといくろ!!」

--- 「見えない恐怖?!」の巻 ---
もう、かれこれ一週間ほど前の話。。。
この日も、いつもの様に朝の散歩を済ませドンちゃんは朝食をとった

そう、
朝食もモリモリと食べ、いつもと何も変わっていなかった。本当に、完食するまでは・・・
完食すると、ドンちゃんは直に水を大量に飲む

しかし、この日からは違った

聞き耳をたて、何かを察知したかの様子で、犬舎の南側面に目をやったのだっ

すると、
鼻をクンクンさせながら、耳はねかせ、
その上全身、ガタガタと震えだしているではないかっ

『えーっ?! 何かおるんかっ


No.395-① [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
しかし、
そこにはいつもと同じ眺めがあっただけだった

『な、何なよ! ドンっ。脅かすなヨ・・・』なんて言いながら、ドンちゃんを見ると
尋常じゃない程、おびえた顔して震えている

なもんで、
わたくしは、犬舎を出てその方向を確かめにも行ったが、何も無いし気配もしない・・・
『ど、どうしたんヨ、ドンっ?』とビビリながら犬舎に戻ると、

No.395-② [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
そこには、
五代目・首領邸の中で丸くなり、小屋ごと震えるドンちゃんが居たっ

しかも、
『なんで、見えやんのヨ!! このボケがっ。』と
わたくしを非難する目をしながらふて寝していた

この行動は2日ほど続いた。。。
現在は、怯えてはいないが、その場所を気にしている

一体、何がドンちゃんをそうさせたのかは、未だ不明だ・・・
2011年10月23日
作品376 ドン日記 「ガブッといくろ!!」

--- 「謎の侵入者?!」の巻 ---
めっきり涼しくなった昨今、この夏苦しんだドンちゃんは
日増しに元気を取り戻し、絶好調

かたや、
わたくしは、眠くて眠くて仕方がなく朝の散歩がキツく感じ始めてきた・・・

しかし、
相変わらず、ドンちゃんは散歩を見逃してくれるはずも無く、
朝、犬舎を訪れると、絶好調ドンちゃんは手荒い歓迎をしてくれる


No.376-① [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
興奮しきっているドンちゃんは、わたくしが手に持っているリード付きの首輪を
取ろうと飛びかかってくるのだっ

それは、
『はよ、よこせっ!! はよっ、はよっ!!』と気忙しく言っている

しかし、
この夏以降、シャンプー出来ていないドンちゃんはとてもクサく、
口も相変わらず、カワハギの乾きものクサいっ!!
なので、
『ドンちゃんに、リード噛まさんといてっ

後々、手に臭いついて洗ろてもとれやんのやでっ

キャサリンからの強い強い指令が出ていたっ

わたくしは、
そのキャサリンからの指令を遂行するべく、
リードを守りながら、ドンちゃんに『座れっ! 座れっ!』と指示を出す

その指示を聞いたドンちゃんはと言うと、

No.376-② [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
早く散歩に行きたいばかりで、指示内容理解出来ず、
『何ぞ、せなっ

五代目・首領邸に敷いていた毛布を噛み引きずり出したっ

『それはエエから、座らんかェっ!!』と言い、
その後落ち着かせ朝の散歩にやっとこ、出かけた


そして、
朝の散歩定番コースをこなし犬舎に戻ったドンちゃんは、

No.376-③ [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
毛布が引きずり出された犬舎の中を見て、
『誰かに、オレの部屋荒されてるやないかっ


やっぱり、
ドンちゃんは興奮している時の行動など、記憶していないのだ

2011年09月20日
作品356 ドン日記 「ガブッといくろ!!」

--- 「禁句への反応」の巻 ---
先日の3連休、中日のこと、、、
初日に遊びに出たプリンスは、1日外出禁止をキャサリンから宣告されていた

こんなときのプリンスは、いつも気が立っており、
この日も朝からイライラしていた

また、この日にかぎって、
我、愛の一家のご近所に訪問者が多く、
ドンちゃんの唯一の仕事である"吠え"も大忙しだった

しまいには、通りから入ってくる車が見かけない物ならば、
見境無く、ドンちゃんは仕事に没頭する始末だった

その声に過敏に反応したプリンスは、
奥の部屋から、『うるさいな~っ



No.356-① [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
それでも、仕事を続けるドンちゃん。。。
やがて、プリンスはドンちゃんの姿が見える犬舎の裏までやって来て
窓越しに、
『だまれっ




「あかんって、ドンちゃんはこの夏に毛を刈られたことを結構気にしてるっ・・・」と思いながら、
ドンちゃんに目をやると、、、

No.356-② [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
それは、飼い主を見る目では無い、
わたくしが見てもゾッとする目つきのドンちゃんが振り返りプリンスをにらみ付けていた

これは、禁句を持ち出したプリンスと、ドンちゃんの新たなる抗争の前触れだったりして・・・

2011年08月18日
作品335 ドン日記 「ガブッといくろ!!」

---

Vol.1のつづき。ドンちゃんの激闘ぶりをおおくりします

そして、
愛の一家に励まされ、応急処置で凌いで来たドンちゃんも、
もうボチボチ限界


ついに、病院に行くことを決めたっ

しかし、
木曜日は近所の病院が休み

『あと1日、耐えろっ、頑張ってくれっ、ドンちゃん!!』と思いながら、
応急処置を続けて明日を待った・・・
そして、
無事に金曜日を迎えた。。。
ドンちゃんは、昨日とそう変りも無い・・・
午前の部は暑いから、夕方を目指して病院に行くことになった

夕方の部には少し早いが、家を出た。。
家を出る時も、元気無く愛想のかけらも無かった

『ドンちゃん、頑張れ~っ


No.335-① [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
病院までの道中も、チョッと行かず、いつもの3倍程の時間がかかった

しかも、
行った病院の先生は、丁寧なのか1件の診察時間が永い、永いっ

なので、
長時間待つこととなった

しかし、
待っている間に日も暮れ、涼しくなって来ていた

お陰で、ドンちゃんもそうしんどくない様子で待ち時間を過ごせたのだ。
そうこうしている間に、
キャサリンも心配して合流してき、ドンちゃんは嬉しそうな態度をした

『涼しいんで、ドンちゃん、気分ましそうやなっ。』とキャサリンに声を掛けられていた

わたくしは、その様子を見て一時だけ、ホッ

それからも、随分時間が経ち

やっと、診察室に呼ばれた

いきなり、先生から診察台に乗せる様指示され
ドンちゃんを乗せるとっ、、、

No.335-② [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
シッポを垂らしたまま、台から降りたがっていたっ

今まで、こんな気弱な態度をとるドンちゃんを見たことなかった

そんなことなどお構いなしの先生は、
『この子は、ウイルス性の皮膚病ですネ・・・
しかも、毎年なってますよ。きっと! 今回はそれの一部が化膿していますネ。
そして、それが原因で発熱しています

とボソボソと話続けた。
そして、『バリカンっ!! そして口輪しようか。』とスタッフに声をかけた。
わたくしとキャサリンは、
『刈るんですか?』と聞くと、
『刈るんで、お父さんは顔。奥さんは下半身を抑えて下さい。』とボソボソ言った。

No.335-③ [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
そして、バリカンで皮膚病部分の毛を刈りながら、
『ここも、あぁ~ここもだっ、これは、もう全身だっ

この時だけは大きめの声で嬉しそうに言った

これで、スイッチが入ったのか、先生は
『この、バリカンは高いんです。普通のバリカンでは・・・・・・』と
バリカン自慢を始めた

『あほかっ!! こんなことやってるから、診察時間永なるんじゃいっ

思いながら、ドンちゃんを抑え続けていた。

No.335-④ [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
そして、
刈り上がったドンちゃん

ん~っ、どっかで観た様な

そうやっ



あの、面会した時とまるで同じではないかっ

結局、秋田犬の血がそうさせてたんか。。。 間違い無くドンちゃんはモモコの息子だっ

その後、
ドンちゃんは、出された抗生物質を7日間飲み元気を取り戻した

今年の激闘は、今までに無いものだった

しかし、
老いていくドンちゃんは、今後、毎回最大の夏との戦いが待っているのだろう・・・
----- おわり -----
2011年08月08日
作品330 ドン日記 「ガブッといくろ!!」

---

前回にもお送りしましたが、ここでドンちゃんの激闘ぶりをvol.1.2と2回でおおくりします

そう、7月の3連休から、
ドンちゃんの激闘は開始されていた・・・
連休初日にシャンプーし、その時から変えたシャンプーの銘柄が
単に合わなかっただけと思い込んでいたわたくし

翌日、ドンちゃんを散歩に連れていく為、
犬舎を訪ねた


No.330-① [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
すると、
いつもは嬉しさあまって飛び付いてくるドンちゃんが、そーっと立ち上がるのみである

そして、ようよう見てみると、
首元の荒れていた所は膿み始めて来ており、
更に尻にもハゲが広がって来ていた

しんどいのだろう。。。息も荒く、鼻も乾いていた

軽めの散歩を済ませて、ごはんをやるが微妙に残す

今まで、ごはんを残したことのないドンちゃんだったのに・・・

その夜は、膿んできている箇所を消毒してとりあえず様子を見た。
『まぁ、これで大丈夫だろう

明けて翌日の朝

朝の散歩に行くため、犬舎を訪ねた


No.330-② [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
昨晩、膿みが付いては嫌がるだろうとキャサリンが
五代目、首領邸にひいた、プリンスが幼少期に使っていた掛け布団に
横になったまま、ドンちゃんは動こうとしなかった

相変わらず、
鼻も乾き、息使いが荒い

そして、前足を触ってビックリ


熱い! それも、かなり熱いっ

『病院、病院へ連れて行かねばっ

連休中だっ

とりあえず、消毒と解熱の応急処置をし、連休をしのいだ

しかし、ドンちゃんはかなりしんどそう・・・


No.330-③ [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
連休明けも、
日除けに付けていたすだれを、犬舎に引き込みその上で横になるドンちゃん。。。
その姿は、目からも膿みを出し、KO寸前

それを見て、涙をこらえるわたくしとプリンスっ

『ここが、踏ん張りどころやでっ! がんばんナーっ、ドンちゃん!!』と気合いを入れるキャサリン

頑張れ、ドンちゃん


----- つづく -----
2011年07月24日
作品322 ドン日記 「ガブッといくろ!!」

--- 「やっぱり、ドンちゃんがおかしい!!」の巻 ---
先週の3連休は、初日の土曜日、
雨

また、シャンプー


日陰で乾かせる様にと、犬舎にすだれを付けて万全の態勢だった

前回のこともあり、慎重にことを進めていたはずであった・・・・
そして、
明けた日曜の夕刻、
散歩に出ようと、犬舎に入りドンちゃんを見ると、
首元が荒れてはげて来ており、膿んでいるではないかっ!?
しかし、元気は元気っ

『シャンプーを今回から変えたので、ちょいと合わんかったかナ

とりあえず、はげているところにマキロンをふっておいた。。。
その翌日、月曜の朝、
異変に気付いた

朝の散歩に出かける為、
犬舎に行っても喜びもしない

飛び付いてもこない

止めは、食欲が無い

これは、一大事だ

てなことで、
金曜日の夜、、
近所にある動物病院へ診て貰いに行った

その病院は、先生の話が長いらしく
行ってから随分と待たされた

ドンちゃんは、相変わらず他の犬との交流が上手く出来ないため、
病院の入り口の外に設置してあったベンチに座り待つことにした

途中、別件を済ませたキャサリンが病院に合流してきた

キャサリンも、それは心配していた様子であり、
到着後すぐに、ベンチに座り
ドンちゃんに労いの言葉を投げかけていた

待ち疲れて来ていたドンちゃんは、ベンチの側面に伏せをしていた

次から、次からと代わる代わる患者の犬は病院に入って行く・・・
そして、
ボチボチ呼ばれるかっ

ドンちゃんはムクッと立ち上がり、病院の入り口に体ごと向けた
その時、

No.322-① [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
キャサリンの足を思いっきり踏みつけていた

そいでまた次の一言で驚きっ


No.322-② [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
『イーっだ



何と、乏しい、そして今時の小学生も言わない『イーっ』

そう、
その一言を聞いたドンちゃんも、少しやつれた顔で
『何、言うてんねん? わえはしんどいんやっ


それから3件後、診察室に呼ばれた・・・


No.322-③ [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
この夏、ドンちゃんは今までに無い程の戦いをやっている。
それは、年齢、それと夏との戦いだっ

その頑張りの様子は、また近いうちにアップします。。。
2011年06月29日
作品308 ドン日記 「ガブッといくろ!!」

--- 「ドンちゃんがおかしい!!」の巻 ---
この間の土日の話。
本格的に夏っ

それまで、続いた雨のせいでもあろうが、ドンちゃんは臭くて、臭くてたまらなかった

ドンちゃんは納豆と濡れた雑巾を混ぜた様な香りを、発しており
犬舎も馬小屋の様な香りに支配されていた・・・

折角の晴天っ


ドンちゃんも犬舎も洗うことにした

元々、ドンちゃんは洗われることに慣れてはいるが、好きではない

じっとしているのがイヤな様子だっ

この日も、ほんの暫くはじっとしているが、直にイヤ気を出して
犬舎の中をウロウロしていた

しかし、いつもとチョッと違うっ

いつも、洗われている最中、シッポをダランと垂らしているが、
流し終わり、ブルッとした後は、クルッとシッポを立てるドンちゃんが
ダランと垂らしたままだった

『おいおい、ご機嫌斜めなんか? しかし、チョッと元気無いナ~っ』て思いながら
犬舎の入口を開けた

すると、待ってましたと言わんばかりにドンちゃんは飛び出ようとしたのだっ

わたくしは、慌てて押さえ込もうとし、掴んだところがドンちゃんのケツだった


No.308-① [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
ドンちゃんもかなり痛かった様子で、『ギャイ~っ


『手、込んだ演技しやがって

このどアホめっ、目的はこれやったんかえ

とこの時は、単純にそう思っていた。。。
そして、
これまた真夏日の翌、日曜日。
午後1時からの、大峯流空手道・昇級昇段試験を観に県立武道館へ
ドンちゃんを連れて自転車で行くことにした

めちゃめちゃ暑い最中の移動であった

ドンちゃんはいつもなら行きしなは自転車を引きずりまわす勢いなので
丁度エエ感じに行けると踏んでいた

しかし、家を出て間もなくからドンちゃんの様子がおかしい。。。


No.308-② [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
やけに、しんどそう・・・
わたくしがドンちゃんを自転車で引きずる始末なのだ

しかも、シッポを垂れたまま、左前足を地面に付かない様にして歩いていた

こんな、姿は今まで見たことも無く、日頃のドンちゃんからは想像も出来なかった・・・
わたくしは気がかりなまま
『きっと、脱水状態になりかけてるんやっ。はよ、水を飲まさんと。。。』と自分に言い聞かせながら
水飲み場を探して目的地に進んでいた

そして、
武道館に到着してからも、ドンちゃんはシッポを垂れたまま、
左前足をかばっていた。
なので、帰りはゆっくりと帰ることにしたが、途中のドンちゃんは
元気が無い

わたくしは益々と、心配になって来ていた。。。
何とか愛の一家宅に到着し、といあえずドンちゃんをクールダウンさせた

でっ、その夜、、、
便をさせる為に、散歩に出ようと犬舎に行くと、
ドンちゃんは、寝転がったまま動こうとしなかった

『ドン、ドンっ』って呼ぶと
しんどそうに体を起こし、シッポを垂れた姿で左足をかばいながら
そばまでやって来た


No.308-③ [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
その姿をみると、わたくしは涙が溢れてきた

そして、便だけしに軽い散歩に行き帰ってくると、
キャサリンが
『昨日、お尻掴まれたんで、調子悪なったンちゃうかっ


『ひどいっ!! なんちゅうこと言うかっ

その後、
ドンちゃんは元気を取り戻した

元気になった姿を見てキャサリンは、
『そら、暑いもんヨ! エエおっさんにはこたえただけやったんよ。
あんたら、2人(ドブ・コンビ)はほんまに一緒やな。こえてるさけあかんのヨ。
ちょっとは、やせなぁ!!』と言葉を投げ捨てた

何はともあれ、ドンちゃんが元気になってホッ

2011年06月19日
作品304 ドン日記 「ガブッといくろ!!」

--- 「毛繕い」の巻 ---
梅雨の真っ只中

雨で濡れ、冬毛が浮いて来ていたドンちゃんの毛繕いをする様、キャサリンは、プリンスに言った

ドンちゃんの毛繕いっ


何せ、ドンちゃんはじっとしていた試しが無い

しかも、つい半年前にはまだ、ドンちゃんにからかわれていたプリンスでは尚更だっ

何て、思っていた。
それでも、プリンスは文句の一つも言わず、ドンちゃんの毛繕いに犬舎に行った

でっ、しばらくしてから、『やけに静かやなぁ


No.304-① [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
ドンちゃんはジッとしてご機嫌に毛を取ってもらい、プリンスは鼻歌まじりに毛繕いしていたっ

一体、この半年でドンちゃんとプリンスの関係はどうなったのか?
また、
ドンちゃんの衰えと、プリンスの成長が交差しているのか・・・
ドンちゃんの半年って、人間の生活より早く命を削っていると改めて痛感し、
わたくしはたそがれていた


わたくしがたそがれているその横を通り、
キャサリンは犬舎の側面に位置する窓を開け
『あれ、ドンちゃん! かしこなって
プリンスやと、ジッーとしてるんかいっ』
と声をかけた

そして、
何の変化も反応も無いのでキャサリンは面白くなかったのか去って行った

No.304-② [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
よっぽど、ドンちゃんは気持ちよかったのだろう。瞬時に、キャサリンの声は耳に入ってなかった

しばらくして、ドサっと言う物音がし
ドンちゃんを見ると、

No.304-③ [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
キャサリンの声を思い出したかのように、いつもの毛繕い時の狂った顔になり、
狭い犬舎内を走りまわっていた

その時の、プリンスの対応はやけに冷静で動じていなかった

やはり、
ドンちゃんとプリンスとの関係が移り変わろうとしている・・・
2011年02月11日
作品232 ドン日記 「ガブッといくろ!!」

--- 「雪って、何っ?」の巻 ---
今朝、起きると天気予報の通り雪が降っていた

和歌山ではめったと無い量の雪で、わたくしは朝から興奮気味だった

散歩に行く頃には結構、吹雪いて来てた為、
ドンちゃんの雪に対する反応を楽しみに散歩に出た

ドンちゃんの初雪は、一晩かけて食べてた

今回も何か仕出かすと、覚悟を決めていた


No.232-① [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
それが、何と吹雪いているのがうっとおしいのか、全くの普通っ!!
むしろ、雪にさえ興味が無い様子!!
「う~んっ、ドンちゃんも大人になったナぁ。」
なんか、嬉しいやら寂しいやら複雑な思いで帰宅した

そして、
ドンちゃんの朝飯後、

かき集めた雪玉を
「ドンちゃん、雪やどっ! 雪っ!! 忘れたか?」と言いながら
見せると、
何と、正座し「待て」のポーズ!?で
「それを、俺にくれっ!」と言っているではないかっ!!
No.232-② [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
でっ、
雪玉をドンちゃんに渡すと、

No.232-③ [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
雪玉を大事そうにくわえて、小屋に入って行くではないかっ

これは、ドンちゃんの大好物に対する時のみに出る行動で、
言わばVIP対応である

その後、雪玉を完食した。
何で雪玉がVIP待遇やの?
もうすぐ、ドンちゃんは6歳になるが、
まだまだ、わからん・・・
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そして、好評頂きました
実録シリーズ第1弾 『実録! 首領(ドン)来和の秘話』
実録シリーズ第2弾 『実録! 首領(ドン)去勢の事実』
に引き続き
実録シリーズ第3弾


2月28日(月) ドンちゃんが6歳になる誕生日から
計12話で連載開始!!
ご期待下さい

2011年02月07日
作品230 ドン日記 「ガブッといくろ!!」

--- 「王者の風格」の巻 ---
我愛の一家がインフルに襲われる直前の朝、
この冬、
最後?の寒波


寒い中、いつもの朝コースをこなしていた。
そして、
いつもの、空地でドンちゃんは大きい方の用足しをしていると


No.230-① [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
行く手の向こうに、秋ちゃん1号が居り、お互い気が付いた

秋ちゃん1号は、この近辺での権力No.1


ちなみに、このおっちゃんは秋ちゃん2号も飼っており、
その2号は間もなく、1号の権力を受継ぐだろうと見ている

しかし、現状は間違いなく秋ちゃん1号がNo.1

ドンちゃんは、直接のカラミは今まで一度も無いが、
いつも「何とかしなければいかんっ!!」と思うのか
チャンスを狙っている

しかし、その行動で優劣はクッキリ別れているっ

No.1王者の風格さえ持ち合わせている秋ちゃん1号!!
ドッシリ構えている

かたや、ドンちゃん

戦闘態勢に入ろうとするが、慌てて落ち着かない

そのオーラに呑まれている


そして今回も、
用足し後に、暴発気味のバックファイアーをしながら
秋ちゃん1号の元へ駆け込もうと慌てた

バックファイアー後、右前足の着地点が窪んでいて
右肩からドベリ込んだ!!
No.230-② [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
結局、
ドンちゃんは間に合わず、秋ちゃん1号は
コケてるドンちゃんを横目に過ぎ去ろうとした


過ぎ去るその瞬間っ!!
『ウ~っ』と秋ちゃん1号の一言

それは、
「ボケがっ!! まだまだじゃ

顔は笑っていたっ!!
No.230-③ [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
秋ちゃん1号が去った後のドンちゃんと言えば
荒れる荒れるっ


No.230-④ [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
ドンちゃん用のバケツの水が凍っていたっ

その氷を召し取り、ヤケッぱちで食べていた

「ドンちゃん、まだまだ小さいぞっ!!」
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好評頂きました
実録シリーズ第1弾 『実録! 首領(ドン)来和の秘話』
実録シリーズ第2弾 『実録! 首領(ドン)去勢の事実』
に引き続き
実録シリーズ第3弾


2月28日(月) ドンちゃんが6歳になる誕生日から
計12話で連載開始 決定!!
ご期待下さい

2011年01月29日
作品225 ドン日記 「ガブッといくろ!!」

--- 「暴発気味のバックファイアー」の巻 ---
ここんとこ、また寒さが増してきている

とは言え、夜明けは少し早くなって来た

ちょうど、この時期は朝の散歩がツラいっ

心地いいフトンを出て、まだまだ頭も体も寝ている状態で散歩に出る。
しかし、ドンちゃんは相も変わらず、朝の散歩を待っているし、パスなど以ての外!!
絶対に許してくれない



No.225-① [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
そして、わたくしがこんな寝むさに襲われている時こそ危ない

この日もそうだった・・・
朝、眠くてボーッとしている最中、散歩に出て何処を歩いているか
解らないでいた

でっ、ドンちゃんはリードが重くなったのだろう。
それが気に入らず、狙われたのだっ

犬の習慣だろう、用を足した後、バックファイアーの様に
その場の土をかきならす。
しかし、ドンちゃんのバックファイアーはいつも暴発気味で
やけっぱちでやっている

用を足した後、
暴発気味のバックファイアーに入りやがった!!

No.225-② [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
すると、
石が顔の真横を猛スピードで飛んで行った

その時のドンちゃんの顔は、「チェッおしい。」と言っていた

ドンちゃんには、油断もスキも見せられないっ

2011年01月13日
作品217 ドン日記 「ガブッといくろ!!」

--- 「順位への執着」の巻 ---
冬休み最後の日となった、先日の『成人の日』のこと。。。
我家では、すでに風物詩となっているプリンスの宿題地獄

今回も、もれることなく朝からダラダラとこなしていた

そして、
昼過ぎ、プリンスは流石に耐えきれなくなり、こう言った
『あ~っ!!
気分転換にドンちゃんでもカラかいに行ってこっ』
それを当然、ドンちゃんも聞いていた。
その時のドンちゃんの顔と言えば

No.217-① [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
『そうか、下位のプリンスがやってくるのか…』と何か考えていた

相変わらず、ドンちゃんの順位付けへの執着心はスゴイっ!!
また、順位を思い知らす試みをすると、わたくしはピンっ! と来て、期待しながら様子を眺めていた

プリンスは犬舎に入って間もなく、
『チキチキと袖噛んで引っ張るなっ!!』と何度も喚いていた。
それは、
『お前、しゃがめ!! 頭が高い! しゃがまんかいっ


そんなこと、プリンスは解っている筈もない。
そして、わたくしも通訳しない。
やがて、
プリンスは
『噛むんやったら、もうエエっ!! 出て行くっ

犬舎を出ようとした瞬間、今度はズボンを噛み引っ張りだした。
それを受け、プリンスは
『そうか、そうか、「出て行かんといて」って言うてんのか?』と言い喜んでいた

そしてスグ、

No.217-② [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
噛んだズボンを下に引っ張り、プリンスのケツが出ていたっ

やっぱり、ドンちゃんはまだ、
『しゃがまんかえ!! 頭が高いっ!!』と言い続けていた

2011年01月04日
作品212 ドン日記 「ガブッといくろ!!」

--- 「悲しき犬の習性」の巻 ---
新年、一発目の『ガブッといくろ!!』は、
昨年末に我愛の一家も、川久幾朗の斡旋で白浜に行かせてもらった時の話。。

キャサリンは、一晩ドンちゃんをほっとく為、
悪さをしない様、色々なサプライズを用意してくれた

過去のほっといた時は、ロクな結果を産み出していない

犬小屋をこっぱみじんにぶっ潰したり、鎖の鍵を喰いちぎろうとしたり、
何せ、時間を潰せるアテがいるのだっ

そこで、今回のメイン・サプライズの登場だった

骨ガム・大!!!
このてをせしめた時のドンちゃんは、ムシムシとこればかりに集中する

しかも、大となれば尚更だっ

No.212-① [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
現に、骨ガムをせしめてスグ、大警戒モードに突入し、誰にも取られない様、犬小屋に入り、出てこなかったそうだっ

そして、
何事も起こっていないか気にしながら帰宅した

わたくしは、帰宅早々何事も無いか確認の為、犬舎に入った。
おーっ!! 骨ガム効果か何事も起こっていない


その足元で、
ドンちゃんは「ウ~ッ」って唸りながら何かを守っているではないかっ


No.212-② [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
そう、3分の1程残った骨ガムを守っていた

しかも、鼻の上にシワを寄せ、牙を剥きだしにしてだっ!!
「それが、ご主人さまに対する態度かっ


No.212-③ [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
今度は、慌てて犬小屋に入り、歯ぐきまで見せて
「ゴ~っ グ~っ」と地響きの様な唸り声を上げ、完全な戦闘態勢に入った

やはりこいつは、はなっからわたくしをご主人などとは思っていない!! あくまで、対等だっ

念の為に、、わたくしは今までドンちゃんの食い物を召し取り喰ったことなどは一度たりともない!! 本当に、、念の為...

そこで、
唸るドンちゃんに「お手っ」と言いながら左手を差し出した

すると、
反射的に、お手をした

その時の「ウ

「しもたっ、やってもた

クックックッ・・・

これぞ、悲しき犬の習性なりっ

No.212-④ [ガブッといくろ!!] BoB Project 2011
2010年12月14日
作品200 ドン日記 「ガブッといくろ!!」

--- 「アピール・チャンス」の巻 ---
先日から、わたくしも幾朗のカゼを貰ったのか
熱が出て寝込んでいた

暫くの間、ドンちゃんの犬舎にも顔を出せずにいた・・・
そして、愛の一家では未だに政権争いが
グスグスと水面下で煮えたぎっている

そんな中、ドンちゃんの前へ
ドンちゃんにとっての順位が対等であるわたくしが姿を見せない時は
必ずと言っていいほど、ドンちゃんは何か企む


No.200-① [ガブッといくろ!!] BoB Project 2010
そして、やはりドンちゃんの企みは実行された・・・
今回も餌食にされたのは、キャサリンだった

しかも、
通常はわたくしが行く番の散歩を、キャサリンが代わって行ってくれた時の
狙い打ち実行だった

何も知らないキャサリンは無謀にも自転車で出た!
企みを持っている時のドンちゃんは、いつもより増して
出足から引っ張って行く

この日もやはり、引っ張りは凄かったそうだ!!

No.200-② [ガブッといくろ!!] BoB Project 2010
自転車での散歩は、普通でもフラフラ走っていたが
ここのところは、かなり旨い具合に走ることが出来ていた。
この日も引っ張りはキツイが途中までは旨く行っていたそうだ。
路地を走り、曲がったところで、
ドンちゃんは、
左側へ、ドブを飛び越え空き地に急に飛び移った


No.200-③ [ガブッといくろ!!] BoB Project 2010
キャサリンは、
自転車から振り落とされ、ドブに落下!!
そして、向こう脛痛打


No.200-④ [ガブッといくろ!!] BoB Project 2010
その時のドンちゃんの顔は、
「俺様がこの一家ではNo.1やっ! 忘れるなっ!!」と言っていた
と、泣きながらキャサリンは言っていた

そう、ドンちゃんはアピール・チャンスを見逃さない...
2010年12月02日
作品192 ドン日記 「ガブッといくろ!!」

--- 「川沿いの散歩」の巻 ---
先日の夕刻、いつもの様に散歩にでた

近くの川沿いは、ドンちゃんお気に入りのレギュラーコース!!
川沿いの堤防を歩くのだが、堤防の段の上を歩くのがイイらしい

それで、
この日も段の上をドヤっ顔で歩いていた


No.192-① [ガブッといくろ!!] BoB Project 2010
そのドヤっ顔に、何や腹が立ち、「偉そうな顔すなっ!!」と言う意味を込め
わたくしは、
「おい、ドンっ!!」って呼んだ

すると、
ドンちゃんは
「何な?」と言わんばかりにこちらを振り向いた。
その瞬間、

No.192-② [ガブッといくろ!!] BoB Project 2010
振り向きざまに、後ろ足を段から踏み外したっ

川側に落ちかけ、焦ったのだ

体制を整え、踏みとどまった後の
ドンちゃんと言えば、
「おのれ、突きくさったろうっ!!」と
顔がハッキリ言うてた


No.192-③ [ガブッといくろ!!] BoB Project 2010
その顔を見て、わたくしはムカっとして
「アホかお前!!
勝手に足踏み外したんやろがっ

エライことぬかすなっ


そばを通り行く人は、わたくしの姿を見て
一人叫ぶ危ない奴と思ったことだろう・・・
2010年11月24日
作品188 ドン日記 「ガブッといくろ!!」

--- 「カワハギの乾きもの」の巻 ---
先日、
とある打ち上げに参加させて貰った

缶ビールと、サンドイッチ、ピザ、そして何種類かの乾きものでの振る舞いだった

サンドイッチ、ピザを肴にビールを飲んでいた。
すると、前で飲んでいたわたくしの今のBossが、
「おいっ、BoB
カワハギ美味いゾっ!! 食えよ。」って
カワハギの乾きものを1枚手渡してくれた

わたくしは、このカワハギの乾きもののニオイが苦手で、
永年避けて来た。。。
しかし、今回の数々のアテは、
このBossのチョイスによるものだった。
でっ!
とりあえず1枚試みた


No.188-① [ガブッといくろ!!] BoB Project 2010
「んーっ!! やっぱり、臭い! 俺には無理

しかし、久しぶりに嗅いだこのニオイ....
どっかで嗅いだようナ... 何かのニオイ?
そやっ!!

No.188-② [ガブッといくろ!!] BoB Project 2010
ドンちゃんの口のニオイやっ

口の周りをべろべろっねずられた時と同じ臭さやっ

しかし、ドンちゃんはドッグフードしか食わんのに
何で、カワハギのニオイなんやろか?
2010年08月15日
作品128 ドン日記 「ガブッといくろ!!」
キャサリンの挑戦!!

ドンちゃんの中にも、我ファミリーに対し順位がある

BoB … 対等

プリンス … 直下

そして、
キャサリン … 末席

てな具合に決めていることは見え見えだっ

この日も、
キャサリンはいつもの様に夕方の散歩に行ってくれた

しかし、散歩でもこの順位は生きてくる

散々引きずり回されヘトヘトになったとか・・・
そこで、帰ってきて犬舎にドンちゃんを入れてから、
キャサリンは無謀にもドンちゃんの大嫌いなポーズで挑発したそうな・・・

No.128-① [ガブッといくろ!!] BoB Project 2010
すると、一瞬の出来事!!

No.128-② [ガブッといくろ!!] BoB Project 2010
左ストレート一発! ドンパンチ炸裂

家へ帰って、キャサリンの顔を見ると右頬にキズがあった

こうして、キャサリンの下克上は見事な一撃で粉砕されたとかっ・・・
2010年07月24日
作品117 ドン日記 「ガブッといくろ!!」
秘技・エビフライ炸裂!!

梅雨明けから、いきなりの猛暑到来

なんでも、
地上から50cmの高さでは、日中、約50度とか

テレビのニュースで連日そう言っている!!
地上から50cmと言えば、まさにドンちゃんの制空権

そこで、
ドンちゃんと言えば、
日陰のコンクリートに腹をくっ付け、前足をたたみ
へっぱりついて耐えているっ

その姿、形はまるでエビフライ

No.117 [ガブッといくろ!!] BoB Project 2010
差し詰め、
「黒こげ、エビフライ揚がりっ!!」ってとこか

2010年07月16日
作品113 ドン日記 「ガブッといくろ!!」
チワワ×マルチーズMIX軍団登場!!

ドンちゃんが1歳すぎの頃に、ドッグランへ行った時の話。
当時、ドンはまだ正真正銘の男であった

同時に男盛りを迎えたせいか、他の犬と上手く遊べず(現在も殆ど変っていないが・・・

だから、
ドッグランでもみんなで遊べるスペースには連れて行けず、
毎回、個室で遊ばすだけだった

個室は、広い土地を5スペースに数枚の板で区切ったところであり、
この日は一番奥のスペースを使わせて貰うこととなった。
奥に行くには手前のスペースの横道を通って行くのだが、
そこには、数匹のチワワ×マルチーズMIX軍団が板の隙間から
止むことのない合唱でお迎えしてくれていた


No.113-① [ガブッといくろ!!] BoB Project 2010
ドンちゃんは、板の隙間から口先を入れると、
寄ってたかってチキチキと噛まれていた

「まずいっ

MIX軍団の飼い主らしきおばんがこう言った

「あれあれ、あんたら小さいのに大きな犬に噛みついてナぁ

大きいこの子がかわいそうやよ

と、とても嬉しそうに、自慢げに

その瞬間、
「ドン、暴れろ!!」と心の中で叫び、ドンを見た

すると、

No.113-② [ガブッといくろ!!] BoB Project 2010
主砲をMIX軍団全員に発射していた!!
見事全員にお見舞いし、奥のスペースに行った

何ど喚いているおばんをしりめに、
後にも先にもこんなにほめることが無いほど、ドンちゃんをほめちぎった

2010年05月22日
作品81・82 ドン日記 「ガブッといくろ!!」
本物の黒ラブ登場!!

一昨年の夏、
大好物のBBQを近所の浜辺で楽しんでいた時の話。
わたくしは、なぜかBBQコンロに火を起こし
何かを焼いていることが、大好きなのだ

この日は、ドンちゃんも本当にコンロからのおこぼれを頂戴すべく
一緒に浜辺に行っていた

コンロで焼き物をしている横の木に、ドンちゃんはくくられて
おこぼれを今か、今かと待っていた

食い物がかかっている時のドンちゃんは、
まるで別犬の様に振る舞いから違う

キチット賢そうに座って待っているのだ

そこに、
本物の黒ラブを連れたおばんがやってきた


No.81 「ガブッといくろ!!」 BoB Project 2010
「あれ、賢そうな黒ラブちゃんいちゃーらして!
そやけど、チョットなんどまだっちゃーるのう? なぁ、にーちゃん。」
と、話し掛けて来た

即、次は遊ばせて見ようと言ってくるに違いないと思った。。。
ドンちゃんは、他の犬と上手く交流出来ない犬で、
まして現状は、交流どころでは無いはずだった

でも、おばんはそんな事は知るはずも無く、
答える前に言葉を被せて言ってきた

「ちょっと、あいさつさせてええやろっ!!
わたいは、賢い犬はすぐわかるんじょ。この子はちゃんとやれる子やよ。」
わたくしは、
「あかんで!
こいつ何するかわからんで。止めとき。」と断った

しかし、おばんはその言葉を振り切り、
黒ラブをドンちゃんに近付けた

その瞬間、

No.82 「ガブッといくろ!!」 BoB Project 2010
ドンちゃんは、黒ラブの左耳ごとかぶりついたっ

黒ラブは「ううぇーーーっうぇーー!」と悲鳴をあげていた

おばんは、こう言った。
「ボブっ、ボブ
ボブの耳あなあいてらいてよ~っ

本物の黒ラブの名は「ボブ」だったのだ

一緒に行っていたプリンスは
何かを食いながら、
「ボブがドンちゃんに噛まれた。。。」と笑いながらポソッと言っていた
